2枚の精密なブレード(鋭い刃)を対向させ、そのブレードのすき間を可変できるようにしたスリットです。分光装置やシュリーレン光学系、回折実験などに使われます。
分光光度計やシュリーレンの光学系では、スリット幅を微調整して検出光量と解像度の最適な条件を見つけ出すのに便利です。精密な移動機構による2枚のブレードの平行度を維持しつつ、数十μmオーダーで滑らかな移動を実現しました。紫外・可視・赤外光線で使用されるPSL-0と、X線を透過させないタンタル製のブレードを使ったSLX-1があります。PSL-0は左右のブレードが同時に動き、スリットの中心位置は変化せずにスリット幅を変えることができます。SLX-1は左右、上下のブレードは独立して動くため、スリットの位置や矩形形状を変えることができます。PSL-0はスリット長さ可変プレートをスライドさせることで、スリットの長さを調整できます。スリット幅を10μm以下で調整することができるマイクロメータヘッドタイプ(PSL-2)もご用意しています。※高出力レーザやパルスレーザを集光して使用すると、ブレードに穴が開く可能性があります。※レーザの出力を下げるか、ビームを広げてご使用ください。