【タネ】MTフェニックス
複合耐病性(ウドンコ病・カッパン病・ベト病)で秀品率が高い多収品種。
初期生育はややゆっくりで徐々に草勢が強くなり、後半までスタミナ抜群。
果揃い・果実肥大のバランスが良く、雌花連続性が高い。
草姿
主枝:中位かヤっくりで茎は太く徒長しにくい
子枝:茎は中太で中短~中位の節間の枝が各節より順次発生
孫枝:節間は中~中短、果実肥大しながら伸びる
葉:濃緑色で厚く、固い
茎:主枝太く、子枝中太、孫枝中太~中位
草勢:立性で受光体制がよく、全体的に枝の動きはゆっくりだが後半まで草勢は強い
果実
果形:整った円筒形果であり、尻細果、尻太果の発生が少ない
果色:極濃緑で光沢があり、短日の弱光期や春以降の強光期、高温乾燥期でも退色しにくい
果長:100gで22~23cm
やや長め
食味:肉厚で歯切れよく、食味・食感ともに良好
収量
果実肥大がよく、長期にわたり安定しているため、秀品率も高く多収となる
耐病性
各諸病害に強い。(特にうどんこ病・カッパン病に強い耐病を示す)※定期的な防除は怠らない。
用途
適応作型
ハウス用
・雨除け・抑制・半促成
雌花率
7~8月:主枝50~60%、子枝70~80%
2~3月:主枝60~70%、子枝80~90%
種別きゅうり
適合ハウス用、抑制、半促成、雨除け
タイプ種
ハウス用
・雨除け・抑制・半促成
雌花率
7~8月:主枝50~60%、子枝70~80%
2~3月:主枝60~70%、子枝80~90%
注意
※定植前・植穴は2~3日前に十分に灌水しておき、しっかり根が張った苗を定植する。老化苗厳禁
定植~摘芯
・定植後は早期活着に努め素直に生育させる
・果実肥大性がある品種なので、生殖成長にならないように少し草勢を強めに管理し、順調な枝の発生を促す。草勢が弱い場合は8節位まで雌花を摘果し草勢の回復に努める
整枝
・高温期~低温期に向かう場合は、下段・上段1節摘み、中段2節摘み。孫枝は半放任を基本とする
その他
・複合耐病性品種ではあるが、病気予防を考えて早めに防除する