防災時の必需品
防災時の必需品リスト
災害が起こった時、まず優先されるのは従業員の命です。場合によっては怪我人を救助したり、ガレキや危険物を除去したりしなくてはなりません。また、会社から帰宅したいという従業員を支援する必要もあります。こちらでは持ち出し品や避難用品を中心に、緊急時に必要となる物をまとめました。
帰宅支援物資も兼ねて、従業員の人数に合わせて用意しておきましょう。普段から一人一人に配布しておいても構いません。
- 袋…充分な容量があり、両手が使えるリュックタイプが望ましいです。
- 水…一人あたり2リットル分を、500ml×4本に分けて用意してください。
- 簡易食料…携帯食品は、カンパンなどのすぐに食べられるタイプを選びます。
- 懐中電灯…手回し発電のタイプにするか、乾電池も一緒に入れておき、電池切れを防ぎましょう。
- 簡易トイレ…使い捨てタイプを少なくとも5回分は用意します。
- 軍手、防災スニーカー、ヘルメット…危険物から手足や頭を守るのに必要です。
- マスク、ゴーグル…粉塵から目や喉を守ります。
- ホイッスル…注意喚起やSOSの発信に用います。
非常時に会社の重要な書類や通帳を持ち出せるように準備しておきましょう。
- 手提げ金庫…通帳や印鑑を収納します。
- 業務上の重要データ…顧客名簿など、日頃から重要なデータをバックアップしておきましょう。定期的な更新が必要です。
初期活動に対応するための道具です。出入口の近くなどに配置し、従業員には日頃から、設置場所と使い方を周知しておきましょう。
- ラジオ…情報収集に活用します。電池も確保しておきましょう。
- バール、ハンマー、ジャッキ、避難はしご、ロープ…避難経路の確保や救助に使用します。
- 消火器…出入口付近に配置してください。
非常時には傷、火傷、骨折といったケガが起こることがあります。手当てがすぐにできるよう、使い方を記載したマニュアルも一緒に保管しておくと良いでしょう。
- 救急箱…持ち運びが容易にできるタイプがオススメです。
- 絆創膏、包帯、ガーゼ、消毒薬など…ケガの手当に。
- ハサミ、爪切り、トゲ抜きなど…様々な用途に使えます。
- 常備薬…特に必要となるのは下痢止めや整腸剤、火傷用の軟膏です。
備蓄リスト
災害時には交通がマヒしたり混乱したりするため、安全な社内にしばらく留まるケースも多くあります。しかし、救援物資がすぐに届くとは限りません。電気や水道が止まっても、従業員が3日は過ごせるように水や食料を普段から備蓄しておきましょう。こちらはしばらく会社に留まることを想定した、備蓄しておく物のリストです。
少なくとも3日分、従業員全員分の水・食料を蓄えておきましょう。
- 飲料水…1日あたり一人2~3リットルは必要です。
- 食料品…カンパンやビスケットの他に、缶詰やアルファ米、汁物などもあります。できれば一日一回は主食(米)・副食・汁物という構成の、普段に近い食事を摂りたいところです。
- 皿、箸など…紙製など、使い捨てタイプを用意しておきましょう。
- 加熱剤…カセットコンロとガスボンベ、鍋やヤカンを用意しておくと、温かい物が食べられます。
社内で生活するにあたり、用意しておきたい物は宿泊用品から細かな道具まで多岐にわたります。
- 生活用水…飲料水とは別に、洗顔や食器洗い、傷の洗浄などに用意しておきたいところ。ポリタンクやペットボトルに小分けしておくと良いでしょう。
- 毛布…就寝と防寒対策に便利です。人数分用意しましょう。寝袋も別にあると快適です。
- タオル…様々な用途に使えます。圧縮しておけば普段も場所を取りません。
- アルミ保温シートやキャンピングマット…防寒対策や就寝時に使えます。
- ブルーシート…仕切りなど、様々な用途に使えるため便利です。
- LEDライトと乾電池…ランタンなどでもかまいません。多めに用意しておきましょう。
- 暖房器具…石油ストーブや携帯カイロなど、停電しても使えるものが望ましいです。
※2人で使用3日分
断水が起こった際に困るのがトイレです。災害時は衛生管理が行き届かず、病気になりやすい時でもあります。トイレ用品や衛生用品もしっかり準備しておきましょう。
- 簡易トイレ…社内にトイレがあっても利用できなくなる可能性があります。凝固剤タイプや高分子吸収剤タイプなど、使い捨てのトイレをたくさん用意しておきましょう。
- トイレットペーパー…普段から多めに備蓄しておくようにするだけでも違います。
- アルコールティッシュ、ウェットティッシュ…手を拭く時などに使えば、生活用水の節約にもなります。
- 黒ポリ袋…汚物を入れるために使います。
災害はいつ発生するかわかりません。普段から対策をとっておくことで、いざという時に慌てずに避難することができるはずです。防災グッズは運命を分ける大きな分岐点となることもあります。大切な従業員を守るために、しっかりと準備しておきましょう。