製品作成者側はまったく想定していない使い方であろうが、私は、江戸時代の古文書をカメラ撮影(古文書を下に置き、三脚に取り付けたカメラのレンズを下向きにしての撮影)する「史料調査」を、研究の前提作業としておこなっている者。かつては白手袋をして作業をするのが基本だったのが、10年ほど前から、白手袋の布目などが、虫損で穴の空いた文書に引っ掛かって、破損を拡大するおそれがあるところから、手袋の使用は禁止となり、手をよく洗って脂気をとってから作業するスタイルになっている。分厚い冊子ものだと、開いたときにに、左右の頁とも「山」が出来てしまう。この膨らんだ湾曲を押さえて平らにするのに、文化財指定文書などの場合は、手を洗っていても、素手で押さえるのは遠慮したい。この「木製角スパテル」で押さえれば、博物館・史料館などの史料所蔵者側も安心する、という訳です。この用途のうえではまったく問題ありません。満点の商品です。