5ページ目: アンギュラベアリング(アンギュラ玉軸受)

ラジアル軸受部に保持器付ニードルベアリングが、スラスト軸受部にスラストボールベアリングが組み合わされた、容積の小さい経済性に富んだ軸受です。 この軸受はラジアル荷重とアキシアル荷重を同時に負荷することができます。 防塵カバー付きは、薄肉鋼板を成形した防塵カバーがスラスト軸受部の外輪つば外径の溝部にこていされ、スラスト用軌道輪と防塵カバーとの間にラビリンスを形成するので、グリースの漏れ、ちりやほこりの侵入などを防止する効果があります。

両方向アキシャル荷重負荷タイプ

ラジアル玉軸受の外輪片側にフランジを設けた形式です。ハウジング取り付けにおいて、軸方向の位置決めが容易です。

単列アンギュラ玉軸受は、接触角をもっているので、一方向のアキシアル荷重または、合成荷重を受けるのに適しています。 接触角が大きくなるほどアキシアル荷重の負荷能力は大きくなり、接触角が小さいほど、高速回転には有利となります。 構造上、ラジアル荷重がかかるとアキシアル分力が生じるので、2個を対向させて使用するか、2個以上を組み合せて使用します。

ラジアル軸受部に保持器付ニードルベアリングが、スラスト軸受部に三点接触形ボールベアリングが組み合わされた、容積の小さい経済性に富んだ軸受です。 この軸受は、高速回転で大きなラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重とを同時に負荷することができます。 内輪はボール軌道面の中央部で分離した非互換性であるため、軸に取り付けるときには軸方向に固く締め付けます この軸受のアキシアルすきまは0.1～0.3mm程度であり、荷重関係はNATA59と同様にアキシアル荷重がラジアル荷重の25%以上にならないよう考慮する必要があります。