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ブレーキフルードの特長と交換目安

ブレーキフルードとは

ブレーキフルードは車やバイクなどの油圧式ブレーキにおいて、油圧系統で使われているオイルのことです。ブレーキオイルともいわれます。ブレーキフルードは、ブレーキペダルを踏んだり、ブレーキハンドルを握ったりすることで、ブレーキパッドに効率的に圧力を加えています。また、ブレーキフルードにはDOT規格があり、車種に合ったブレーキフルードを使うようにしましょう。

ブレーキフルードの性質

ブレーキフルードは、粘性が低く、圧力による体積変化が少ない、-50℃でも凝固せず、200℃でも沸騰しないことが求められています。ポリエチレングリコールモノエーテルが条件を満たすため、ブレーキフルードの主成分としたグリコール系が広く使われています。その他、レース用や一部の車種では、シリコン系や鉱物油系が使われています。いずれも経年劣化による性能低下があるため、定期的な交換が必要となります。

ブレーキフルードのDOTとは

ブレーキフルードのDOTとは日本のJISのようなもので、米国自動車安全基準で定められている規格のことです。ブレーキフルードの性能を表すランクとして一般的に使われています。このランクは、ブレーキフルードの沸点特性を定めたもので、DOT3~DOT5.1に分かれています。数字が増えるほど高性能ですが、お持ちのバイクに使用されているものと同じDOT規格のものを選びましょう。

  • DOT3
  • ドライ沸点:205℃以上
  • ウエット沸点:140℃以上
  • 主成分:グリコール
  • 使用車:小中排気量の軽量車
  • DOT4
  • ドライ沸点:230℃以上
  • ウエット沸点:155℃以上
  • 主成分:グリコール
  • 使用車:大排気量の重量車
  • DOT5
  • ドライ沸点:260℃以上
  • ウエット沸点:180℃以上
  • 主成分:シリコン(主成分がグリコール系のものはDOT5.1)
  • 使用車:寒冷地用やスポーツ走行用

ドライ沸点は、吸湿率0%の沸点で新品時の沸点となります。ウエット沸点は吸湿率3.7%時の沸点で、1~2年程度使用した時の沸点です。沸点とは、液体が沸騰する温度のことで水の沸点は100℃で、ブレーキフルードの沸点は高いもので300℃、低くても約140℃となります。

交換目安

ブレーキフルードの交換の目安として、バイクの走り方にもよりますが、期間として1~2年の間、また距離では1万~2万キロの間程度となります。また、ブレーキフルードのタンクのガラス窓から確認して、ブレーキフルードが茶色くなっていれば交換の時期だといえます。梅雨時期などに多く走ると湿気を帯びやすくなるため、1ヶ月程度で交換する必要がある場合もあります。期間や距離は目安にしてください。

交換方法

ブレーキフルードの交換方法を説明していきます。まず交換前の準備として、ブレーキフルード(バイクは通常DOT4)、工具(ドライバーやスパナなど)、耐油性のホースを準備しましょう。

@ブレーキフルードの入り口部分を開けます。オイル関係を交換する際は必ず入り口部分を先に開けて下さい。万一ネジが固着して開かない時に、オイルを抜いた後に新しいオイルを入れられないという事態を防ぎます。バイクでは、ブレーキフルードの入り口は左ハンドル部分にあることがほとんどです。ネジが固着していることが多いので慎重に作業して下さい。

A入り口部分を開けたら、次はブレーキフルードを抜く作業です。ニップル部に耐油ホースを取り付けます。

B次にニップルをスパナで少しだけ緩めブレーキレバーを握ると、ブレーキフルードが押し出されます。ブレーキレバーを握ったままニップルを締め、最後にブレーキレバーを戻します。この時に、先にレバーを戻すと、ニップル部から空気が入り、後の空気抜き作業で大変になるので注意しましょう。

C少しブレーキフルードが抜けたら、新しいブレーキフルードを入れます。同じ要領で、ニップル部を少し緩め、レバーを握り古いブレーキフルードを抜き、ニップルを締め、ハンドルをも戻し、新しいブレーキフルードを入れる、という作業を繰り返します。レバーを握ってきれいなオイルが出てきたら新しいブレーキフルードが全て入ったことになります。作業をまとめてやろうとすると空気が入りやすくなるので、慣れるまで慎重な作業を心がけましょう。

ブレーキフルードは経年劣化する消耗品です。事故防止のためにも定期的な確認を怠らずしっかりと整備してください。