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コンベックスの特長とJIS規格について

巻き尺の一種であり、測定物に引っ掛ける爪と水平保持力・垂直保持力が特徴のコンベックス。主に建築現場などで活躍する測定器具です。正確な測定が可能で、かつ使い勝手の良い製品を選ぶために、コンベックスの特長やJIS規格について正しい知識を身に付けておきましょう。

テープの材質について

コンベックスの目盛りは、湾曲した薄い金属でできています。「テープ」と呼ばれるこの部分は材質によってそれぞれ特長があるので、目的や用途に合わせて選びましょう。

スチール

スタンダードな材質の芯材です。耐久性が高く、折れ曲がりにも強い点が特徴。またコストパフォーマンスも優れています。

ステンレス

耐水性が高く、サビに強い点が特徴の芯材です。雨の日の作業でも安心。または水回り作業が多い方や汚れやすい現場でコンベックスを水洗いする機会が多い方に向いています。

特殊樹脂コート

芯材の上にはコート剤を塗装するのが一般的。ポリエステルやアクリル樹脂などのコーティングをすることで、摩擦に強くなり耐久性が増します。またナイロンコートは更に耐久性が高く砂や埃の多い現場に、デュラコートは耐摩耗性が高くテープを引き出す頻度が高い方向きの素材です。

テープ幅と伸張性能について

コンベックスは製品によってテープの幅が異なり、伸張性能もテープ幅に比例します。伸張性能とはいわゆる「立ち」のこと。一人で容易に測定できる長さを表します。幅が大きくなれば空中で長い距離を測ってもテープが自重で折れにくくなるため、一人でも長い距離を測定できるでしょう。ただ、その分重量は増します。

テープ幅は、6mm〜27mmまで実に様々。今回は代表的な「13mm」「16mm」「19mm」の三種類のテープ幅と伸張性能についてまとめました。

「13mm」

一人で床に伸ばして測る場合は2m、空中で水平方向に伸ばして測る場合は1.1m、空中で垂直方向に伸ばして測る場合は1.5mが楽に測れる長さです。

「16mm」

一人で床に伸ばして測る場合は3.5m、空中で水平方向に伸ばして測る場合は1.4m、空中で垂直方向に伸ばして測る場合は2.2mが楽に測れる長さです。

「19mm」

一人で床に伸ばして測る場合は7.5m、空中で水平方向に伸ばして測る場合は1.8m、空中で垂直方向に伸ばして測る場合は2.8mが楽に測れる長さです。

付加機能について

製品によっては、様々な機能がついているタイプもあります。より正確な長さを測定したり楽に作業を行ったりできる機能も多いので、コンベックスを選ぶ際の参考にすると良いでしょう。付加機能の一部をご紹介します。

0点補正移動爪

爪が固定されていると、対象に爪を押し付けて測定する場合(建物の内側を測る場合など)と対象に爪を引っ掛けて測定する場合(木材の長さを測る場合など)では基点が異なるため、爪の厚みの分だけ誤差が生じてしまいます。この問題を解消する機能が、爪の位置が自動で移動する「0点補正移動爪」です。 爪を押し付けた時には爪が後ろに押されるので爪の外側が「0点」となり、爪を引っ掛けた時には爪が前に引っ張られるので爪の内側が「0点」となります。どちらの測定方法を使っても「0点」が基点となるため、簡単に正確な測定ができるでしょう。

  • 爪を押しつけた時
  • 爪をひっかけた時
ヨンゴーピッチ(455mmピッチ)

ツーバイフォー(2×4)工法、パネル工法、プレハブ工法で使用される単位「455mmピッチ(通称ヨンゴーピッチ)」がテープにマークとして記入されているタイプです。目盛りを読まなくても一目で455mmピッチがわかるので、効率的な作業が行えます。

ロック機構

テープを引き出し、好きな位置で引き戻さないよう固定する機能です。ボタンを押すだけで簡単にロックすることができるので、テープを固定したまま別の対象を測定したい時や引き出したまま作業をする時などに便利です。

  • ロック解除

テープの引き出し引き込みはこの状態で行ってください


  • ロック

ボタンを押し下げれば、テープは止めたい位置でしっかり固定できます

コンベックスにおけるJIS規格について

コンベックスにはJIS(日本工業規格)が定められています。JIS1級規格を取得した製品は精度において信頼がおけると考えられるため、選ぶ際の判断材料にするのも良いでしょう。ちなみにJIS規格では「コンベックスルール」が正式な名称とされています。

以下、コンベックスにおいて定められているJIS規格(JIS B 7512)です。張力を加えない状態で、テープを引き出し長さ標準器と比較します。1級許容差は±(0.2+0.1L)mm。(※Lはテープの長さで単位はm)爪を含む場合は更に±0.2mmを加えた値となります。

  • JIS1級の長さと許容差(テープ目盛りのみ、爪は含まない)
  • 0〜1m…±0.3mm
  • 0〜2m…±0.4mm
  • 0〜3m…±0.5mm
  • 0〜4m…±0.6mm
  • 0〜5m…±0.7mm
  • 0〜6m…±0.8mm
  • 0〜7m…±0.9mm
  • 0〜8m…±1.0mm
  • 0〜9m…±1.1mm
  • 0〜10m…±1.2mm

<まとめ>

建築・工事の現場には必需品のコンベックスですが、誤差が大きかったり使い心地が悪かったりすると作業の質の低下にも繋がってしまいます。意外と種類が豊富な製品でもあるので、自身の目的や用途に合わせてぴったりのコンベックスを見つけましょう。


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