電池(ボタン電池・乾電池)の種類 違いやサイズ・選び方
電池の種類と特長
置き時計、掛け時計、インターフォン、懐中電灯、ペンライトなど小さな電力で動く電気機器に向きます。またリモコンやガスコンロ、石油ストーブの自動点火などの大きな電力を必要であっても短時間使用であれば特に問題なく使用ができます。使い続けると電圧が下がりますが、休ませることで回復します。マンガン乾電池のサイズとして単1~単4形、角形9Vがあります。

マンガン乾電池の約2倍以上長く使えます。使用中に電圧が下がることもなく、ヘッドホンステレオやポータブルMD、携帯ラジオ、強力サーチライトなど大きな電力を必要とする機器に適しています。乾電池のサイズとして単1~6形、角形9Vがあります。

直径よりも高さが小さな電池を、その形状からボタン形電池、またはコイン型電池といいます。ボタン形電池として、酸化銀電池、アルカリボタン電池があります。コイン形電池として、リチウムコイン電池があります。
ボタン形電池の種類と品番の見方
酸化銀電池は「SR」、アルカリボタン電池は「LR」と表されます。正確には電池系の記号として「S」が酸化銀電池、「L」がアルカリ乾電池、形状の記号「R」が円筒上の形状を表します。LR41とあれば、41型で円筒状のアルカリ乾電池となります。
またボタン電池の寸法は、41(外径7.9mm、高さ3.6mm)、43(外径11.6mm、高さ4.2mm)、44(外径11.6mm、高さ5.4mm)と国際規格で決まっています。
酸化銀電池は最後まで電圧が一定であるため、腕時計や電子体温計などの精密機器に使用されています。アルカリボタン電池は酸化銀電池の廉価版で互換性があります。酸化銀電池に比べ価格が安く経済的ですが、使っていると徐々に電圧が下がってきます。携帯ゲーム機、時計、電卓、歩数計など幅広く使われています。


コイン形電池の特長と品番の見方
コイン形リチウム電池は「CR」と表されます。SRやLRに比べ約2倍の電圧で自己放電も少ないことから、長期間の使用に向いています。メモリーバックアップ、電子手帳、キーレスエントリーなどに使われています。
またCR2016など、数字が4桁の場合は、前2桁が外径20mm、後ろ2桁が高さ1.6mmとなります。


充電式電池は二次電池ともいわれ、充電すれば何度も使える電池です。充電式電池には様々ありますが、「ニカド電池」「ニッケル水素電池」「リチウムイオン電池」の3種類が広く使われています。
ニカド電池
正式には「ニッケル・カドミウム電池」といいます。近年は減少傾向にありますが、約500回もの充電が可能で、安定した電圧を供給でき、コードレス電話や電動工具に使われています。ただし、放置しているだけで電圧が低下することや、継ぎ足し充電すると本来の充電容量が低下してしまう欠点があります。 また、使い切った状態で保管する必要があり、有害物質のカドミウムを含有しているので破棄時は注意が必要です。
ニッケル水素電池
ニカド電池と同じ欠点はありますが、日々開発がされていることで欠点はだいぶ抑えられています。ニカド電池の倍以上の電池容量があります。
リチウムイオン電池
近年の充電池の主流となっており、携帯電話やノートPCなどに使われています。約3.7Vの高い放電電圧を持ち、500回以上の放充電が可能です。機器が大きくなる傾向にありましたが、技術改良により小型化が実現し、重量も軽くなりました。 ニカド電池、ニッケル水素電池にあるような欠点はほとんどありませんが、過充電や過放電により高温を発するので安全回路が必要です。
カメラ用電池はニッケル水素電池が推奨されていることがほとんどです。またデジタルカメラなどはリチウムイオン電池で専用の充電器があります。機種にあった電池を確認するようにしましょう。

上手な電池の選び方
電池の選び方としては、電池を使う電気機器を確認する必要があります。まず、大きな電流が必要な大電流機器として、デジカメ、乾電池シェーバーなどがあります。中電流機器として、携帯ゲーム、電子辞書などがあります。小電流機器としては、掛け時計、リモコンなどがあります。
アルカリ電池は全ての電気機器に対して、使用を推奨しています。マンガン電池は掛け時計とリモコンの使用推奨をしていますが、その他は使用可または使用をしないようにとされています。ニッケル水素電池は掛け時計やリモコンでの使用推奨をしています。リチウム電池はデジタルカメラ、懐中電灯(LED)での使用推奨をしています。

液漏れを発生させない方法と対処方法
マンガン電池やアルカリ電池などの乾電池は、経年劣化や機器に入れたままの過放電により液漏れすることがあります。その防止方法としては、長期間使わない機器の電池は抜いておく、または電池端子の部分に紙を挟んで放電させないようにするといいでしょう。
もし液漏れをしてしまった場合には、電池を取り出して処分をして、機器についた液体は綿棒などでよくふき取って下さい。機器を長時間放置すると液漏れする可能性がありますので、定期的に電池の状態を確認するようにしましょう。
- 液漏れを発生させないためには!
- 向きは正しく装着しよう!
- 電池の種類(アルカリ電池とマンガン電池、充電池など)を一緒に使用しない!
- 新しい電池と古い電池を一緒に使用しない!
- 使い切った電池は放置しない!
- リモコン、時計などの電池は無くなる前に、定期的に新品と交換しよう!
電池の捨て方
マンガン電池やアルカリ電池などの一般的な乾電池は、自治体のゴミの日で出すことができるはずです。市区町村のゴミの案内などで確認して下さい。
充電式電池は繰り返し使えるため、家電店やホームセンターなどの回収協力店の回収ボックスに入れて、リサイクルとして出しましょう。
ボタン形やコイン形の電池は電池内部に微量の水銀(有害物質)を含んでいることで、基本的に市区町村のゴミで出すことは出来ません。回収ボックスに入れて捨てるようにして下さい。
- 捨て方にもマナーあり!
- 乾電池は地域の収集方法に従う!
- 二カド電池、ニッケル電池水素電池、リチウムイオン電池はリサイクル法により、電気店などの回収箱へ!
- 端子はテープで貼って絶縁しよう!
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