風速計の特長と風の強さの種類
風速計(プロペラ式(ベーン式))
風速を測るための測定器です。
特長
3~4枚の羽で風を受け、風の力により、羽を回して風の速さを測定します。
風速計(熱線式(ホットワイヤ式))
特長
- ワイヤに一定の電圧を加え、発熱させます。風による冷却と発熱が平衡した時の温度から風の速さを求めます。(プロペラを回す必要がないため、微風速向きです)
- 空調機器の風速測定に使います。
風速計(防水カップ式)
特長
- 雨の日に屋外でも使用できます。
- 簡単で使いやすいハンディータイプです。
- 気象風速の測定、給排気ダクト、クーラー吸排気の測定に使います。
風の強さに関する解説
やや強い風
・風速:10m/s以上15m/s未満の風です。
・人への影響:風に向かって歩けなくなります。傘がさせません。
・造物の被害:取り付けの不完全な看板やトタン板が飛び始めます。
強い風
・風速:15m/s以上20m/s未満の風です。
・人への影響:風に向かって歩けません。転倒する人もでます。
・建造物の被害:ビニールハウスが壊れ始めます。
非常に強い風(暴風)
・風速:20m/s以上30m/s未満の風です。
・人への影響:20m/s以上25m/s未満の風では、しっかりと身体を確保しないと転倒します。25m/s以上30m/s未満の風では立っていられません。屋外での行動は危険です。
・建造物の被害:20m/s以上25m/s未満の風では、鋼製シャッターが壊れ始めます。風で飛ばされた物で窓ガラスが割れます。
・25m/s以上30m/s未満の風では、ブロック塀が壊れ、取り付けの不完全な屋外外装材がはがれ、飛び始めます。
猛烈な風
・風速30m/s以上、または最大瞬間風速が50m/s以上の風です。
・人への影響:立っていられません。屋外での行動は危険です。
・建造物への被害:屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊が始まります。
強風
・風の強い状態の総称です。
風速に関する解説
風速
毎秒○.○m、または○.○m/sと表します。
最大風速
10分間平均風速の最大値を表します。
最大瞬間風速
瞬間風速の最大値を表します。
- 最小/最大風速(m/s)がどこまで測定できるかを確認してください。
- 熱線式かプロペラ式、防水カップ式かを確認してください。
ココミテvol.2より転載