超音波溶着機の特長と用途
超音波溶着機
プラスチック同士を溶着したりカシメたりするのに使用します。

特長
- 溶着面の汚れを気にせずに溶着できます。(溶着事前処理不要)
- テフロン以外の熱可塑性プラスチックの溶着が可能です。
- 通常数秒以下で溶着できるので、乾燥冷却時間が極めて短いです。
- 仕上がりがきれいでムラがなく均一化が図れます。
- 樹脂成型品の組み立て製造工程での樹脂部品の溶着、部品のカシメ溶着に。
※カシメる…継ぎ目を固くとめること。 - ホーンは加工目的によって形状がそれぞれ異なります。ご使用になる前に加工目的に合ったホーンに交換してください。
超音波溶着機とは
スイッチを入れると超音波が発生し、ホーン先端を1秒間に約28000回転振動させます。
この振動により樹脂ワークに摩擦熱が発生し、楽に樹脂を溶着することができます。
用途
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伝達溶着 樹脂版同士の貼り合わせを行います。 |
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インサート(埋め込み) 樹脂にねじを立てる場合に、樹脂では強度が弱いために、袋ナットを樹脂も埋め込みます。この際、樹脂には予め下穴を設け、その内径より多少大きいサイズのインサート用ねじを超音波振動で埋め込みます。 |
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直接リベッティング(カシメ) 樹脂のベースに突起形状を設け、金属部品や樹脂部品に設けた穴を通して、飛び出た部分を超音波で溶かしてカシメることで部品の止めを行います。 |
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カッティング 超音波の振動を刃物に伝達し、本来切れないプラスチック、フィルム、布、段ボールをカットします。 |
注意事項ホーンは別途特注になります。先端形状決定のため、サンプルまたは簡単な要求図面が必要になるので注意してください。
溶けるプラスチックかどうか対象ワークの素材を確認してください。
ココミテvol.2より転載