本革手袋の種類と特長
各種作業時に器物などに直接触れることによる手の損傷を防ぎます。
- 革手袋
- クレスト革(本革)なので、摩擦や引き裂きに強く柔軟性があるので細かい作業に向きます。
- マジック式革手袋
- スタンダードの革手袋に着脱しやすいマジック式の袖の付いたタイプです。
- 甲メリヤス式革手袋
- 手の甲部がメリヤス地のため手の屈曲時に抵抗が少なく機能性が良く、甲部から発汗するためムレにくく工事、一般作業に向きます。
溶接用手袋
![溶接用手袋](http://jp.images-monotaro.com/pages/productinfo/cocomite/633/ccmt05.gif)
特長
JIS T 8113:1976で既定の材質は、牛本革製または牛床革製で、革の厚みが約1.5mm~1.8mmのものを使用しています。手の部分は厚手の本革で袖の部分は床革を使用した商品と床革製があります。溶接の火花や溶解金属が袖部から進入しないよう袖が長く作られています。
5本指、3本指、2本指の手袋が作られています。5本指は手機能性を高めるため、革の厚みが約1.2mmと薄手ですがアーク溶接、アルゴン溶接に使用されています。
本革と床革について
牛革は本来厚いため2枚以上に分割作業し、使用目的に合った革の厚みに分けています。表皮(銀面)がついている革を本革、一方を床革と呼んでいます。
注意事項
- ・革の耐熱温度は100°Cまでとされ、100°Cを超す器物に触れると、硬化、収縮を始めます。100°C以上の器物をつかむ作業のような場合、2~3秒以内とできるだけ短時間にしてください。
- ・天日干しなど、極度の乾燥は革自体を硬くし、物性の劣化につながるので極力避け、保管は日陰で、湿気が少なく風通しのよい場所での自然乾燥を心がけてください。湿気が多く、風通しの良くない場所に保管すると、カビ発生の原因となります。
- 作業用途を確認してください。
- 革の素材を選んでください。
- 手袋のタイプを選んでください。
- サイズを選んでください。
ココミテvol.2より転載