剥離作業の手順
はく離剤
塗布されたワックスを溶解させ除去する液です。

特長
塗布されたワックス(樹脂ワックス)を溶解させ除去します。既に樹脂ワックスが塗布されていて、洗剤では除去できないときに使用します。
※ゴム床、リノリューム床、フローリングには使用できません。

はく離作業方法
前作業
1:清掃用パネルの設置
立ち入り禁止のパネルを設けて、作業者以外の立ち入りを禁止します。
2:ダスターがけ
ダスタークロスで粗ゴミを除去します。
3:養生作業
養生テープではく離する区画を区切り、はく離剤が作業場所以外に流れ込まないようにします。
4:はく離剤を希釈
はく離剤を水または温水で5~10倍(※)に希釈します。
※各メーカーの仕様により異なります。※温水の場合、40℃くらいが適温となります。
はく離作業

1:はく離剤塗布
希釈したはく離剤をモップにたっぷり付けて、均一に広げます。
(標準塗布量:1m2当たり200ml)

2:ポリッシャーがけ
5~10分間放置後、茶または黒パッドを付けたポリッシャーで丁寧に擦り洗いをします。

3:汚水回収
はく離汚水が乾かないうちに吸水バキュームやスクイージーではく離汚水を回収します。

4:水拭き
水拭きを2~3回行います。

5:乾燥
フロアファンで乾燥させます。
- 低臭であるかどうかを確認してください。(低臭であると病院やスーパーなど臭いが気になる現場にも対応できます。)
- はく離剤の希釈倍率を確認してください。(希釈倍率が高いほど経済的です。)
- ワックス被膜への浸透・溶解スピードによる違いを確認してください。
速攻浸透型 | 反応持続型 |
---|---|
反応が早い | 反応がややスロー |
乾きが早い | 乾きが遅い |
瞬時にワックス被膜を溶解するので スベリがおさまりやすく安全。 |
厚いワックス被膜を除去。 |
ココミテvol.2より転載