結束工具の種類と選び方
結束工具とは
結束工具とは結束バンド(ケーブル)使用時に、締め付けと切断を同時に行えるツールのことです。オフィスや工場内でコード類やケーブル類を集線するときによく利用されています。
また、荷物の梱包作業など確実な結束が求められる作業においてむらなく素早く安定した作業を続けることができるためよく活用されています。引き金を引くだけで締付と切断が同時にできる製品もあるので安定した結束および作業負荷軽減に役立ちます。
このように結束工具は様々な場面で利用価値の高い便利ツールです。
結束工具の種類と選び方
結束工具は作業に適した種類を選ぶことで作業効率が全く違ってきます。ここでは作業種類に応じた結束工具の選び方の一例をまとめました。
様々な幅の結束バンドを利用する場合は、締付強度設定機能が付いた手動結束工具が適しています。また、締付強度設定機能によって一定の強度で締め付けを行えるので担当者による作業のバラつきが発生しない点も大きなメリットです。


全自動結束工具を利用することで大量の結束作業を少ない作業人数、短時間でカバーすることが可能になります。数千本単位の結束バンドをセットして連続して結束作業が行えるので、作業者の負担を大幅に減らすことができる上に作業効率が格段にアップします。

手作業による結束バンドを使った結束には、作業熟練者であっても一本あたり10秒前後かかることが普通です。しかし手動結束工具ならものの数秒、全自動結束工具を使用すれば1秒もかからず結束作業が完了します。
多くの全自動結束工具の一台当たりの値段は100万円台~と決して安価ではありませんが、大量の結束作業が定期的に発生する場合には費用対効果を検討する価値はあります。
締め付け方から選ぶ
結束工具を選ぶときには結束時の締め付け強度のコントロールについてもよく吟味する必要があります。なぜなら、結束時に締め付けすぎるとコードやケーブルの表面を傷つけることになり、逆に締め付けが出来ていないと結束することができないからです。
また、結束時に強く締め付けたとしても、結束後も同じ強度で締め付けが持続しないことも覚えておきましょう。また弾力性が高いものを結束したときよりも、弾力性が低いもののほうが締め付けが弱くなります。
結束数が少ない場合は締め付けを手動で行っても担当者にそれほど負荷は掛かりませんが、大量に結束作業を行う場合には自動設定機能の利用がベターです。
次に結束作業場面の違いによって使用する結束工具を選ぶポイントをまとめました。
手動で締め付け強度をコントロールして結束バンドをカットするタイプです。締め付け強度を細かく調整できる点はメリットですが、多くの結束作業を抱える現場では作業者に負担の大きい作業方法といえます。
あらかじめ決めておいた強度で連続して結束できるので作業にばらつきが出ない点が長所です。
結束工具や結束バンドを使った結束作業は、特に物流や物販などの現場では必要不可欠なツールといってよいでしょう。作業効率アップと利用者の負荷軽減につながる結束工具も様々な種類があります。最も現場で使いやすい一品を選んでください。