ドリルチャックの使い方
ドリルチャックの用途
ドリルチャックの用途はさまざまで、機械産業から電気、輸送、建築産業まで幅広く使用されています。インパクトドライバや電気ドリルにも装着が可能で、工業用から日曜大工用など幅広い用途で使用可能です。 金属、木工、コンクリートに穴を開ける際に使われますし、研磨用砥石やポリッシャーにも活用されています。
使う種類は、ドリル径の寸法に合わせ、作業用途から選びましょう。テーパ式の工作機械用と、携帯電動ドリル用普通形、携帯電動ドリル用軽量形があり、さらに軽量形はテーパ式とねじ式の2種類に分かれています。
ドリルチャックの使い方(取付方法)
テーパ型スピンドルやテーパアーバに取り付ける場合、事前にスピンドルやテーパ部に付着しているごみや油分を取り除いてください。テーパ部に傷が付かないようチャックを差し込み、本体の側面から木ハンマーで打ち込みます。
ねじ型スピンドルの電気ドリルに取り付ける際は、チャックの底部端面が電動ドリルのチャック取り付け部にきちんとはまるよう、ねじ部をしっかりはめ込んでください。逆回転の際に外れないよう取り付けビスが付いているため、しっかりと締めます。
チャックハンドルで締め付ける場合は、1ヶ所のみで締め付けるのではなく、3ヶ所を均等に締めてください。均等に締めるようにすることでズレが少なくなり、精度が高まります。キーレスドリルチャックは、ツメに工具が当たるところまで回して締め付けましょう。
小径のドリルをつかむ場合は、ドリル径にあったドリルチャックを使用してください。
使用上の注意点
チャックの取り付け方に従い正しく使用してください。取り付け方が間違っていると、事故や怪我に繋がる恐れがあります。工具はチャック3本のツメでつかんでいるか確認しましょう。 不十分だと、振動および工具の破損の危険性があり、事故にもつながります。また、必要以上にトルクをかけると、工具にキズが付く恐れがあり注意が必要です。負荷をかけすぎると工具がスリップして3本のツメが磨耗し、つかむときの精度も低下します。
必ず付属のハンドルを使って締め付けましょう。適切なハンドルを使わないと締め付けが不十分となります。締め付けの際には衝撃を与えたり、パイプを繋いで長くしたりしないでください。また、使用する前に、必ずハンドルを外しておきましょう。
回転中は工具に触れてはいけません。もし、割れや欠け、変形等の異常を見つけたら使用を中止してください。チャックを操作する場合は、スピンドルが完全に止まってからにしましょう。
ドリルチャックを使用する場合には、必ず取付け方と使い方を確認してください。破損や変形があれば正しく使えないばかりか、怪我や故障の原因にもなります。使う前には異常が無いか確認し、安全に使えるようにしましょう。