マーカーの種類
油性 | 水性 | |||
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油性 | ペイントマーカー | クレヨンマーカー | 水性ペイントマーカー | |
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インク種類 | 染料系 | 顔料 or 染料系 | 染料系 | 顔料 |
紙 | ○ ※裏抜け、裏移りする |
○ ※裏抜け、裏移りする |
△ | ◎ |
金属 | ◎ | ◎ | ◎ | × |
木材 | ○ | ◎ | ◎ | × |
樹脂 | ○ | ◎ | ◎ | × |
ゴム | × | ◎ | ◎ | × |
インクの種類
マーカーのスペックの中で、もっとも使用感を左右するのはインクの種類です。
マーカーのインクは、揮発性有機溶剤を溶剤とする油性インクと、水を溶剤とする水性インクの2種に大別することができます。これらはさらに、顔料(水に溶けない着色剤)を使用するものと、染料(水に溶ける着色剤)を使用するものに分けることが可能です。 つまり、マーカーのインクの種類は油性・水性、および顔料・染料の違いによって、以下の4種類に区分されます。
油性顔料インク
ペイントマーカーと呼ばれるタイプのマーカーに使われるインクです。不透明で速乾性が高く、プラスチックやガラス、金属、陶器への筆記に向いています。また、耐光性が高く、水に濡れても消えずに残るため、屋外でのマーキングや園芸のタグ筆記などにも使用することが可能です。ホワイトボード専用のマーカーも、この区分のインクを使用しています。
油性染料インク
一般的にマジックと呼ばれるタイプのマーカーに使用されており、日本でもっとも古くから販売されているマーカーでもあります。耐水性と速乾性に優れているのが特徴です。使用できる範囲が非常に幅広く、紙や木材、布や革はもちろん、プラスチック・ガラス・金属・陶器などにもクッキリと筆記することが可能です。
水性顔料インク
基本的には紙への筆記に適しているインクですが、乾燥時間を少し長めにとれば、油性インク同様にプラスチックや金属、ガラスなどにも書くことができます。耐水性と耐光性が高く、紙に書いても滲みや裏うつりがほとんどありません。
水性染料インク
発色がよく、主に紙への筆記に用いられるインクです。水性顔料と同様に、裏うつりや滲みが少ないという特徴があります。耐水性がないため、水に濡れる場面では使用できませんが、ごく一般的な紙への筆記では最も使いやすいインクです。
マーカーには、インクの種類の違いや用途の違いによって色々な製品があります。仕上がりの質を上げるためにも、用途に応じた適切な製品を選ぶことは大切です。まずは、どのような場面で、どのような素材に筆記したいのかを明確にしたうえで、インクの種類を検討しましょう。