工具の通販モノタロウ マスク マスクの種類と特長

マスクの種類と特長

風邪ウイルスや花粉の防止をする日常使用のものから、有毒物質から身を守るための特殊性能のものまで、マスクにはその要求性能に合わせてさまざまな製品が存在します。ここで、いろいろな種類のマスクの特長を見ていきましょう。
簡易マスク(フェイスマスク)…軽作業・日常用

異物(唾液の飛沫など)の飛散防止、ほこりの吸入防止、花粉対策など

  • 1層~4層…層が多くなるほど厚手で隙間も出来づらい!
  • カップ型…唇がマスクに触れにくい成形タイプなので、会話がラクに行えます。
  • 活性炭入り…防臭効果で臭いの発生する作業に

我々が日常もっとも多く目にするマスクが、この簡易マスク(フェイスマスク)です。その目的としては、ほこりや花粉からの防御、または自らの呼気や唾液の飛沫の拡散を防止するなどの役割もあります。

簡易マスクは、不織布やガーゼなどで構成されており、鼻と口を覆うタイプの簡単な構造をしていることが一般的です。市販されているものでは、1層から複数層の平板の素材をプリーツ構造にしたプリーツ型や、鼻と口の形状に沿うように立体裁断されたより密着性の高い立体型などがあります。 また、鼻と口を覆うドーム型のカップをあてるタイプのカップ型、防臭・微粒子吸着効果のある活性炭を練り込んだものなど種類も豊富です。

N95マスク…感染症対策・PM2.5対策に
  • NIOSH規格 N95適合品
  • (試験粒子 95%以上)

N95マスクとは、米国労働安全研究所の認定規格N95を満たした高性能のマスクを指します。0.3μmの微粒子を95%以上捕集する性能を備えているため、結核やSARS、PM2.5、また放射性物質からの防御に効果があるとされるマスクです。 しかし、せっかく捕集性能が高いマスクを使用しても、マスクが顔に密着しておらず吸気の流れ込む隙間がある場合は、防御効果がなくなってしまいます。マスクの選択の際には顔にきちんとフィットするかどうかも検討事項のひとつと覚えておきましょう。

防じんマスク…粒子状物質の吸入防止
  • 国家検定適合品
  • 使い捨て式…面体部分とろ過材が一体
  • 取替え式…面体部分とろ過材を組み合わせて使用
規格 DS1・DL1・RS1・RL1 DS2・DL2・RS2・RL2 DS3・DL3・RS3・RL3
試験粒子 80.0%以上 95.0%以上 99.9%以上
用途 機械の組み立て、木材の切削加工、 部品の清掃、はつり作業、研磨など 溶接作業・金属加工など アスベスト作業、ダイオキシン作業、 放射線物質に汚染された区域での 作業など

工事現場や各種製造現場などにおいて粒子状物質の吸入防止のために着用するのが防じんマスクです。

防じんマスクは、使い捨て式と取り替え式の2タイプに大別できます。使い捨て式は、濾過材と面体部分が一体型となった簡易式のタイプで、一回きりの使用で使い捨てるものです。一方取り替え式は、何度も使用する面体部分と、取り替えできるカートリッジの形となった濾過材を組み合わせるタイプとなります。 防じんマスクの規格は、D、R、S、Lの4つのアルファベットを用いて表すのですが、Dは使い捨て式、Rは取り替え式、Sは固体粒子、Lは液体粒子のことです。 また、アルファベットの末尾に1~3の数字が付いており、数字が大きいほど捕集性能が高いことを意味します。たとえば、DS3という規格のマスクは、使い捨て式で、固体の試験粒子を99.9%以上捕集することができるマスクです。

防じんマスクは、さまざまな現場で活用されています。間違ったスペックのマスクを使用すると、捕集漏れや息苦しさなどの弊害も出てきますので、現場の要求レベルに応じた適切なグレードのマスクを使用することが大切です。 機械の組立てや木材の切削、研磨、清掃、はつり作業などのほこりが舞う現場ではランク1(試験粒子捕集率80.0%以上)のものを使用します。 溶接や金属加工など、より微細かつ人体に影響のある粉塵が出る作業では、ランク2(捕集率95.0%以上)が良いでしょう。また、アスベスト・ダイオキシン・放射性物質などの汚染の危険性がある場面では、ランク3(捕集率99.9%以上)のものを使用します。

防毒マスク…有毒ガスおよび混在する粒子状物質の除去
  • 国家検定適合品
  • 有毒ガスに応じた吸収缶と組み合わせて使用します。
  • 有機ガス用・ハロゲンガス用・酸性ガス用・アンモニア用・亜硫酸ガス用・硫化水素用など
  • ※酸素濃度が18%以上の環境かつ、有毒ガスなどの濃度の上限を満たす場合のみ使用可。

有毒ガスや、混在する粒子状物質の除去において活躍するのが防毒マスクです。有機ガス、ハロゲンガス、酸性ガス、アンモニア、亜硫酸ガス、硫化水素などの有毒ガスに対して、それぞれに合ったカートリッジ型吸収缶を取り付けたマスクを着用し、人体を防護します。 ただし、有毒ガスの濃度が規定の上限を超えている場合や、酸素濃度が18%未満の環境では使用できません。また、ガスの種類に応じた専用の吸収缶を使用しなければ、防御の効果がないため注意しましょう。

防毒マスクには、顔の全面を覆う全面形と鼻と口を覆う半面形があります。ほんのわずかな外気の吸い込みでも人体に害を及ぼす環境下では、顔に隙間なくフィットするマスクを使用することが重要ですので、マスクの形状の選択は慎重に行いましょう。

まとめ

マスクは、日常的に使用する簡易的なものから、病や死の危険から身を守ることができる高性能のものまでさまざまな種類があります。目的や場面に応じて、適切な規格・作業者の身体にフィットした適切な形状のマスクを選択し、快適で安全な環境で作業を行いましょう。

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