評伝ロバート・モーゼス
ジェイン・ジェイコブズの宿敵として知られる、”マスター・ビルダー”ロバート・モーゼス。 20世紀のニューヨークが生んだ稀代の能吏の評伝。 ジェイコブズとモーゼス、このふたりに共通しているのは、両者とも都市に暮らす生活者のために、より快適な都市を創造しようとしている点だ。 ジェイコブズが都市生活をこよなく愛したことはいまさら語る必要はないが、モーゼスもまた、都市の魅力を十分認識していて、都市の疲弊、郊外への人口流出を引き戻すために、都市のインフラをいっそう充実させることに注力したのである。(本文より) 「男性は女性よりも嫉妬心が強いといわれる。なぜか。それは男性が女性以上に権力を愛するからである。 ニューヨークを訪ねたものは誰もがパークウェイ、トライボロー・ブリッジ、ロングアイランドのジョーンズビーチ、そして国連本部、リンカーンセンター等を知っている。これらすべての実現に二〇世紀のニューヨークが生んだ稀代の能吏、ロバート・モーゼス(1888~1981)がかかわりあい、そのために当時の米国大統領、ニューヨーク知事、ニューヨーク市長らとの日本では想像できない熾烈な権力と欲望の闘争が常にその背後にあったのだ。もう一つの権力者に米国の代表的メディアを加えてもよいだろう。生涯、ノブレス・オブリージュの精神を貫いた彼は能吏としての目覚ましい台頭、そして黄金期、さらにジェイン・ジェイコブズとの闘いでの敗北、苦悩の晩年を送るが、しかし近年彼への再評価など、先の『ジェイコブズ対モーゼス』の訳者である渡邉泰彦氏がよどみなく彼の一生を語り続けた本である。 しかしジェイン・ジェイコブズが限りなく愛したロウワー・マンハッタンは顔のない新しい権力者、ネオリベラリズムに侵食され、大領領トランプとメディアの闘いも凄まじい。この本は二〇世紀のニューヨークを舞台にした物語であるが、同時に米国の政治、経済、社会の現在と未来への鏡であることに気がつく。物語は読みやすく、大きな米国に関心をもつ人々にとって必読の書であるといってよい。」――槇 文彦
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