温度計・湿度計とは
バイメタル式温度計
熱膨張率の異なる二種の金属の薄板を貼り合わせ、その温度変化による湾曲によって温度を測定します。

バイメタル式温度計は、その構造がシンプルなため保守が容易で、ガラス温度計に比べて堅牢にできています。また、表示を直読できるので、工業用の用途ではガラス温度計に代わってその使用範囲が広がってきています。
バイメタル(Bi-Metal)とは、温度による膨張係数の異なる2種類の薄い金属板を重ねて貼り合わせたもので、膨張のトルクを利用して温度表示を行います。
- 工場の製造ライン
- 食品関係(食品加工機械)
- 冷暖房ダクト・産業機械
- ビル配管などで使用されます。

- 設置場所を確認してください。
- 被測定物を確認してください。
- 使用温度範囲を確認してください。
- 指示部の外径・形状(立型または裏出し型)・取り付け(ねじ規格)を確認してください。
- 感温部の径(φ)・長さ(mm)を確認してください。
隔測式温度計
被測定物から距離を置いた任意の場所で温度測定をします。

デジタル式とアナログ式の2タイプあります。測定範囲が広い場合、照度以外の機能が欲しい場合はデジタル式が便利です。
- 設置場所を確認してください。
- 被測定物を確認してください。
- 使用温度範囲を確認してください。
- 指示部の外径・取り付けを確認してください。
- 感温部の径(φ)・長さ(mm)・取り付け(ねじ規格)(mm)を確認してください。
- 導管の長さを確認してください。
放射温度計
対象物に接触することなく、表面温度を計測する機器です。

全ての物体は赤外線を放射しています。そして、物体の温度が変化すると放射されている赤外線エネルギーも変化します。また、赤外線は光と同じ性質を持ち、測定することができます。これを応用し赤外線エネルギーを測定することで、物体の温度を測定することができます。
放射率とは
基準となる理想的な黒体の放射エネルギーと実際の測定対象の放射エネルギーとの比です。この放射率は測定対象物の材質と表面状態で変化します。放射温度計で正確な温度を測定するためには、測定対象の放射率に合わせて設定するか、黒体テープなどを被測定物に張り付け放射率は固定する必要があります。

放射率の設定測定する対象物によって、同じ温度でも対象物から放射される赤外線の量が異なります。放射温度計を用いて正しい温度測定を行う場合は、あらかじめ文献やメーカーの取扱説明書に記載されている放射率を調べて設定をする必要があります。なお、放射率のわかっている黒体スプレーや黒体テープを利用する方法もあります。

測定領域について測定領域は測定窓から測定対象物までの測定距離によって変化します。例)距離係数D:S=10:1(D:測定距離、S:測定領域直径)の場合
- 測定する温度範囲(℃)を確認してください。
- 必要とされる測定精度を確認してください。(機種によって、常温で高精度になる物や高温で高精度になる物があります。)
- 定する対象物を確認してください。(測定する対象物が変動する場合は、放射率設定が変えられる機器をおすすめします。)