消火器の種類と特長

＜粉末タイプ＞
粉末の消火薬剤を用いたもので、現在最も普及しています。構造はガス加圧式と蓄圧式があります。消火の作用は抑制作用で、火をおさえる力が最も強力です。冷却作用が無いので、鎮火後は完全に消火したかどうかを注意してください。

＜強化液タイプ＞
主に炭酸カリウムによるアルカリ性水溶液を薬剤としています。構造は蓄圧式であり、大型消火器では炭酸ガス加圧式もあります。消火の作用は、冷却と抑制で、一度薬剤がかかった部分は再燃しにくくなります。

消火薬剤とともに圧力源となる窒素ガス（N₂）が常時0.7~0.98MPaで蓄圧されており、レバーの操作により放射されます。窒素ガスの蓄圧状態が圧力ゲージによって外部から見え、確認が簡単にできます。

レバーを握ると本体容器に内蔵された加圧用ガス容器の封板が破壊され、容器内のガスが粉末消火剤をかくはんし、圧力源となり、消火薬剤とともに反射する構造です。