手動チェーンブロックの特長
重量物を鎖で上げ下げする装置です。

特長
- 電源のない場所で使用できます。
- 人力でハンドチェーンを引くことにより重量物を吊り上げることができます。

チェーンブロックの動作原理
基礎は歯車と滑車を用いた「増力機構」です。
チェーンブロックは、テコや滑車の原理を応用して、重量物を上げ下げする機械です。内部に複数配置された歯車は単に回転を伝えるだけでなく、テコの原理を応用し、力を増幅させたり(増力機構)、速度を変える働きをします。
チェーンブロックの誕生について
チェーンブロックのチェーンとは「鎖」、ブロックとは「滑車」を意味し、テコや滑車の原理を応用して重量物を上げ下げするための道具です。テコの原理は紀元前200年ごろギリシャのアルキメデスによって数学的証明が行われたといわれています。井戸のつるべにみられるように、一本の綱を相対する複数の滑車に巻き付け、一端を重量物に結び、他の端を手で引くことによって、手で引く力の何倍もの重量物を吊り上げることができます。一方、吊り上げた重量物を所定の位置に停止させるために、制動装置の必要性が生じます。これは滑車による方法では難しいので、綱のかわりに鎖、滑車のかわりに歯車装置、停止のための制動装置、巻き上げ巻き下げをするための手鎖をつけます。こうしてチェーンブロックという巻き上げ機が作られたのです。
- 吊荷の重さ(定格荷重)(t)を確認してください。
- 荷を吊り上げる高さ(揚程)(m)を確認してください。
- ハンドチェーンの長さ(m)を確認してください。
- 用途に合わせて、ロードチェーンの材質・等級を確認してください。
ココミテvol.2より転載