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水栓の仕組みと種類

水の出し止めや水量調整などの役割を果たす水栓ですが、この小さな器具にもいくつか種類があることをご存知でしょうか。水栓は用途に応じて使用する部品が異なるため、交換の際には現在使用している水栓の種類を知っておくことが大切です。下記で水栓の種類について見ていきましょう。

種類とそれぞれの仕組み(サーモスタット、シングルレバー、定量止水付き、自閉式、2ハンドル、単水栓、ソーラー用栓)

水栓の主な役割は、水の出し止めと水量の調節です。水栓は台所や浴室、洗面所など様々な場所で使われていますが、仕組みが異なります。

サーモスタット式水栓

給湯温度や水圧にかかわらず、一定の吐水温度を維持できる自動温度調節機能が付いた水栓です。温調ハンドルにより温度を設定することで、サーモスタッドカートリッジがお湯と水の量を自動で判断し、吐水量を調整します。そのため、供給されるお湯の温度が安定しているのが特徴です。

シングルレバー式水栓

ひとつのハンドル操作により吐水や止水ができる水栓です。湯水の開閉を司るバルブと操作用のレバーハンドルが連動しているため、簡単に水温と水量の調整ができます。その特徴から、片手での操作が必要となるキッチンなどで使われることが多いです。

定量止水付き水栓

定量止水付き水栓は、浴室で使われます。目標設定ハンドルで湯量を決めれば、計量カートリッジが設定量を吐水した後に自動的に止まる仕組みです。お湯の止め忘れを防ぐことができるため、安心して利用できます。

ホテルやサウナなどの浴場で使われることが多い水栓です。ボタンを一度押すと、約3リットルを吐水し、そのあとは自動で止水します。お湯の流し放しを防ぐことができるため、経済的です。

2ハンドル水栓

この水栓では、2つのハンドルを用いて湯水の混合や吐水、止水を行います。ハンドルを回すことで、止水状態のときは下がっているスピンドルが上がり、水圧でこまが浮き上がって吐水する仕組みです。主に浴室や洗面台で使われています。

ハンドルで吐水、止水を行う最もシンプルな水栓です。水栓の仕組みは2ハンドル水栓と同じになります。

ソーラー用栓

お湯側の熱源が石油給湯器やガス給湯器などではなく、太陽熱ヒーターの場合に使う水栓です。併用系であれば、給湯器と組み合わせて使用することもできます。

蛇口周りのトラブル対応

水が漏れる、まったく水が出ないなどの蛇口周りのトラブルは、水道の構造や仕組みを知っていると、どこを修理すれば良いのかがわかるようになります。ありがちな蛇口周りのトラブルと仕組みを下記で見ていきましょう。

蛇口の先から水が漏れる

ハンドルやレバーを閉めたはずなのに、蛇口の先から水がポタポタ落ちて止まらないというトラブルはよく起こるものです。この原因は、水洗がハンドル式とシングルレバー式で異なります。

ハンドル式の場合、原因のほとんどは内部バルブの劣化やゴミです。バルブ部品の掃除のみで改善することも多いでしょう。シングルレバー式の場合は、バルブ自体に問題がある可能性が高いため、バルブの交換が必要になることが多いです。

蛇口周辺から水が漏れる

蛇口の先以外から水漏れすることもあります。この場合、水が漏れている部分によって原因が変わってくるため、まずはどこから漏れているかを見極めましょう。

水漏れ箇所がハンドルの下だった場合、原因はバルブです。上記で紹介したように、バルブの掃除や必要に応じて交換を行いましょう。 スパウトと呼ばれる蛇口と連動して動く部分の上から水漏れしている場合は、パッキンの劣化・カートリッジ押さえのゆるみ・スパウト自体の故障・バルブの故障のいずれかが原因です。 これは分解して見ていくしかないため、ひとつずつ確認して問題を特定していきましょう。また、スパウトの下から水漏れしている場合は、スパウトかパッキンに原因があることがほとんどです。

水の出が悪くなった

水漏れとは逆に出てくる水の量が少なくなることもあります。このトラブルの原因の多くは、吐水口のフィルタの詰まりによるものです。そのため、吐水口のキャップを取り外し、中のフィルタを掃除することで改善します。

まとめ

水栓には種類があるため、修理や交換の際にはその構造や水が流れる仕組みを理解しておくことが大切です。また、用途に応じた水栓を選ぶことで利便性を向上させることもできます。そのためにも水栓に対しての知識を深めておきましょう。

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