挿し込みプラグの種類と使用上の注意
15A | 20A | 30A | 15・20A 兼用 |
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単相100V無接地 | 125V |
125V (引掛形) |
125V (抜止形) |
125V |
125V |
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単相100V接地付 | 125V |
125V (引掛形) |
125V (抜止形) |
125V (引掛形) |
125V (引掛形) |
125V |
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単相200V無接地 | 250V |
250V (引掛形) |
250V |
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単相200V接地付 | 250V |
250V |
250V (引掛形) |
250V |
250V (引掛形) |
250V |
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三相200V無接地 | 250V |
250V |
250V (引掛形) |
250V |
250V (引掛形) |
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三相200V接地付 | 250V |
250V (引掛形) |
20A 250V |
250V (引掛形) |
30A 250V |
250V (引掛形) |
無接地と接地付
接地とは、漏電事故を防ぐための安全装置です。水気のある場所や金属に接して使用するような場合は必ず接地極(アース)付の挿込プラグを使いましょう。この時、挿込プラグには緑色の接地線付のコードを使用し、プラグ受け(コンセント側にも接地極付のものである必要があります。挿込プラグ側の接地極は他の極片よりも少し長くなっていますが、これは作業者の安全を考慮しているためです。作業者が感電しないように、挿込プラグをプラグ受けに抜き挿しする時、まず接地極から先に挿し込めるようになり、取り外す際は、接地極側が最後に取り外せるようになっています。
2P | 接地2P | 3P | 接地3P |
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引掛形と抜止形
引掛形は、プラグを挿し込んで回転させると、プラグ受けの抜け止め部に挿し込み刃が引っかかり、プラグが抜けなくなります。プラグ受けは引掛タイプのものを使用する必要があります。劇場などで張力がかかりそうな場所での使用は、引掛タイプの挿込プラグとプラグ受けを使うようにしましょう。
抜止タイプは引掛タイプと同様に、プラグを挿し込んで回転させることでプラグが抜けなくなります。一般的な平刃タイプのプラグを挿し込んで使用することができます。
コード間の相互接続の際も、ねじったりテープ巻きなどで補強せず、引掛けタイプの挿込プラグ、プラグ受け(コンセント)を使うか、そうでなければ接続部品を使うようにしましょう。
世界の挿し込みプラグとプラグ受け
挿し込みプラグとプラグ受けはセットになっていますが、プラグ受け(コンセント)は日本国内と世界各地で形が違います。また、日常生活用の供給電圧も日本では100 Vですが、その他の地域では110Vから240Vと幅広くなっています。プラグの形状ですが、日本ではAタイプが一般的ですが、海外ではBタイプ、Cタイプ、B3、BFタイプなど様々あります。海外で日本の電気製品を使用するためには変換プラグをプラグとプラグ受けの間に入れることで、日本の電気製品を海外で使用することが可能になります。
ただし、日本国内で日常的に使っている電気器具類は100Vになっていることが多く、海外で使用すると故障や爆発の危険性があるため、そのままでは使用することができません。日本の電気製品を海外で使用するためには、日本の100V用に電圧を調整する変圧器を使う必要があります。海外に渡航する際は事前に確認をとるようにしましょう。また、通常であれば日本の電気製品は海外でそのまま使うことは出来ませんが、最近のスマートフォンやパソコンなどは世界標準が多く100〜200Vで使用できる製品もあります。そのため製品自体の確認もしておくと便利です。
挿し込みプラグの使用するときの注意点
挿し込みプラグはプラグ受け(コンセント)に挿すだけのものですが、用途や使用場所によって様々なタイプがあります。水気がある場所では防水タイプ、室内の洗面所や冷蔵庫などを使用するようであれば接地極(アース)付の挿し込みプラグ、床がコンクリートなどの時には柔軟性のあるゴムタイプを使用しましょう。その電気器具はどこでどのように使うのか、コード接続はどこでするのかなど、状況を事前に確認し、場所や用途によって使い分けることが大切です。