タイヤワックスの種類と使い方

タイヤワックスの種類

タイヤワックスとは、タイヤの艶出しや汚れ防止に使用されるワックスのことです。配合されているシリコンをタイヤに付着させることで、表面がコーティングされて品の良いツヤが出ます。

タイヤワックスには、シリコンを石油系溶剤に溶かして作られる「油性」タイプと、水に溶かした「水性」タイプがあります。いずれも容器の裏面の表示などに記載されているのでチェックしてください。それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説しましょう。

親油性溶剤に、同じく親油性であるシリコンを溶かしているため、タイヤに密着しやすい点が特徴です。メリットとしては、液ダレしにくいので塗りやすく、雨にも強くて長持ちする点が挙げられます。また、水性ワックスよりもツヤを出せる点も大きなポイントです。更に比較的安価なので、コストパフォーマンスを安く済ませられるという利点もあります。

しかし、油性溶剤はタイヤに浸透しやすく、繰り返し使用することでタイヤに配合されている劣化防止剤を外に排出させてしまうというデメリットもあります。ゴム質の強度が下がり、タイヤの劣化を早めてひび割れや空気漏れの原因となってしまうことがあるのです。最近は劣化しにくい油性ワックスも開発されています。

水にシリコンを乳化分散させたワックスのため、タイヤに対して無害な点が特徴です。やはり、安全性の高さが一番のメリットでしょう。タイヤを劣化させる成分が配合されていないため、ひび割れの心配はありません。タイヤ自体を汚れや劣化から守り、長持ちさせることが可能です。水性ワックスなら繰り返し使用することができます。車メーカーや販売店、ディーラーでも水性ワックスを使用することが多いようです。

ただし、雨で流れやすく、耐久性が低い点はデメリットと言えます。もともと親和性の低いシリコンと水を強制的に混ぜているため、安定性がなく、すぐに剥がれてしまうのです。特に少走行の車の場合は、その特徴が出やすいでしょう。また、油性のワックスよりも高価で、ややコストがかかります。

タイヤワックスの使い方

使用するタイヤワックスを決めたら、実際に使ってみましょう。しかし、ワックスをかける際にもいくつかポイントがあります。ワックスの性能を活かすためにも、ぜひ以下をチェックしておきましょう。

ワックスをかける前に、タイヤの汚れを落としてください。泥や砂、埃などの汚れを落としておかないと、これらの汚れがワックスによって固定されてしまい、逆にくすんで見えてしまいます。まずはカーシャンプーやブラシを使ってタイヤをキレイにしましょう。

タイヤワックスにはスプレータイプと塗るタイプがありますので、製品に合わせた方法で塗布していきます。スプレータイプは、なるべくホイールにかからないようにムラなくスプレーしていきましょう。塗るタイプはスポンジを使うとうまく塗布できます。地面に接している部分も忘れずに行ってください。

ワックスを塗り終わったら、いらないタオルや古着などのウエスで乾拭きしましょう。余分なワックスを拭き取ることで、車を走らせた時に、ワックス剤がボディに飛び散ることを防げるほか、過度にテカテカさせることを防ぎ、自然なツヤに仕上げることができます。ホイールも一緒に軽く拭いておくとキレイに仕上がるでしょう。

モノタロウブランドのおすすめタイヤワックス