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瞬間接着剤の特徴と注意点

瞬間接着剤とは

瞬間接着剤の正式名称は、「αα,-シアノアクリル酸エステル」といいます。瞬間接着剤は、主成分シアノアクリレートが通常モノマー(単量体)状態で、粘度は大変低く液体状態ですが、被着材表面の水分に触れ瞬時に反応が起きます。そして、急速に硬化しポリマーへと変化することで、被着材同士を強力に接着します。この化学反応を「アニオン重合」と言います。

シアノアクリレートには電子吸引性のシアノ基とカルボ二ル基という2つの非常に強い活性基が存在します。この2つの活性基によって瞬間とも言える程の瞬時の接着が実現するのです。

瞬間接着剤には、大抵シアノアクリレートが100%として表記されていることがあります。しかし、用途別に特性を出すため1%未満の別の成分が含まれていることがあります。

また、短時間でより強力に接着したい場合は、接着時に硬化促進剤を用いることにより実現出来ます。接着力は強い反面、少量で使う為、隙間の充填などにはあまり向かず、耐水性や耐衝撃性にも劣るのが難点です。

一方、接着剤を剥がしたい場合は、アセトンを使用することが有効です。

瞬間接着剤

瞬間接着剤の特徴

瞬間接着剤は速く硬化し、頑丈に接着するだけでなく、以下のような特徴があります。

  • 常温での速硬化
  • 様々な材質を接着可能である
  • 一液無溶剤(水分と反応し硬化するが、水や有機溶剤のような溶媒を用いていないもの)である
  • 硬化時の透明性が良好
  • 高い接着力(1cm2の面積に約5mgの瞬間接着剤を塗布すれば、約300kgの力に耐えられる)

また、当初は熱や衝撃によって剥がれてしまう弱点もありましたが、最近の瞬間接着剤では、エチル基やメチル基にアルキル基以外の官能基を追加することによって改良が進み、耐熱性や柔軟性、耐水性も向上しました。一方、ポリエチレンやポリプロピレンなどオレフィン系樹脂は官能基を持たないため、極性分子との相性が悪く接着が困難になります。しかし、被着材の接着面にプライマーを塗ることで、プライマーの成分が非極性分子と極性分子の繋ぎの役割を果たし、接着が可能となります。

瞬間接着剤の用途

瞬間接着剤の使用の用途として最も一般的なのが、表面が滑らかな金属や硬質プラスチック、ゴム同士などの接着です。これらの接着では、瞬間接着剤が垂直方向に対して強力な接着力を発揮します。しかし、衝撃には比較的弱いこともありますので、長期的な接着にはあまり適していません。

また、瞬間接着剤は医療の分野でも活躍しています。医療用接着剤として、手術等に使用されることや、医療用の液体絆創膏の代用品として、ひび、あかぎれ、さかむけ、切り傷、靴擦れなどの治療に使用されることもあります。

さらに、重曹粉末と混ぜることで、接着箇所の補強・補填などの活用方法もあります。

瞬間接着剤用硬化促進剤

  • 接着剤の硬化を促進させ、接着するまでにかかる時間を短縮することができます。
  • 白化の防止に使用することができます。
  • 隙間の充填接着や、盛り上げ接着に使用することも可能です。
瞬間接着剤用硬化促進剤

瞬間接着剤用剥離剤

接着剤のくっついた指を引き離したり、硬化後の接着剤を除去するのに使用します。樹脂やコーティングなどは溶かすおそれがあるので注意してください。

瞬間接着剤用剥離剤

瞬間接着剤の注意点

瞬間接着剤は大変便利で強力な接着剤ですが、その反面、取扱には注意が必要です。以下で具体的な注意点を紹介します。

  • 使用上の注意
  • 使用量が多すぎると、はみ出て白化(※詳細は後述)したり、硬化時間が長くなるので注意しましょう。
  • 手で直接塗りこまないでください。
  • 接着する材料をよく確認してご使用ください。ゴム用、プラスチック用、金属用、木工用、難接着剤用や、耐水タイプや耐衝撃・耐熱タイプ、無臭・無白化タイプ・柔軟タイプなど様々な種類があります。
  • ポリエチレン(PE)・ポリプロピレン(PP)・フッ素・シリコーン樹脂・軟質塩ビなどの素材には接着しません。これらの素材の場合、プライマー(下地処理剤)を併用することをお勧めいたします。
瞬間接着剤の注意点

人体への付着

瞬間接着剤によって例えば指同士がくっつき取れなくなってしまった場合、専用の剥離剤を使用すればとれますが、有機溶剤を含むので取扱には気をつけましょう。また、目元などの人体の危険な場所に瞬間接着剤が付着した場合は、無理に剥がそうとせず、速やかに医療機関に行き、適切な処置を受けましょう。

白化現象

硬質プラスチックに使用する際は加工の行程を考慮して行いましょう。硬質プラスチックでは、瞬間接着剤を塗布した周囲に白化現象が起こることがあり、強くこすれば落とすことが可能ですが、仕上がりの精度に影響が出る場合があります。

発熱反応

瞬間接着剤と繊維質のものは注意が必要となり、特に化学繊維に染み込むと猛烈な熱反応を起こし、100度を超える高温となるため、火傷や火災に注意が必要です。

保管時の劣化

瞬間接着剤は保管時の劣化が早い特徴があります。未開封の常温保存でも製造から1年程度で固まってしまう可能性があるため、購入の際にも製造年月日を確認することをお勧めします。冷蔵庫などで保存しておけば多少劣化する速度を抑制することが出来ます。


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