コピー用紙の種類と選び方
コピー用紙とは
一般的なコピー用紙は普通紙やPPC用紙と言われています。その中でも表面が非常に白い上質紙、少し黒味がかかった再生紙などがあります。表面加工されている加工紙は光沢紙やマット紙などがあります。
紙の種類で選ぶ
非加工紙
加工:表面加工なし
用途:インクジェットプリンタ、レーザープリンタ
注意:湿気に弱いので保管場所には気を付けましょう。
- 普通紙
- PPC用紙ともいわれており、コピー機で使われる用紙のほとんどが普通紙となります。PPCというのは、「Plain Paper Copier」のことで、「普通紙複写機」と翻訳されています。
- 上質紙
- 化学パルプ配合率が100%の紙です。インクジェットプリンターやレーザープリンタ、ファックスなどで利用されています。普通の印字はきれいに再現されますが、写真の印刷はインクにじみが発生するためあまり向いていません。
- 再生紙
- 化学パルプ配合率が100%の上質紙に比べ用紙の白さが弱いコピー用紙ですが、環境に配慮した製品を選ぶという観点から、再生紙を使う企業も増えています。
加工紙
加工:表面につやなど
用途:写真、絵などの印刷
注意:非加工紙と比べ価格が高い。
- 光沢紙
- 光沢のあるコーティング用紙です。主に写真などを印刷するときに使われます。表面の光沢が溶けてしまうこがあるのでレーザープリンタでは使用できません。
- マット紙
- つや消しコーティングがされているため、光沢度は低くなっています。そのため、落ち着いた仕上がりになり、はがき用や写真用など幅広く使われています。
- コート紙
- 用紙の表面にコート剤を塗布し、機械で均一なるよう加工されていることから、表面は滑らかでつやがあります。写真などの彩度の高いカラー印刷が可能で、見映えもよく、高い印刷品質を求める場合にはコート紙がお勧めです。商業印刷によく使われます。
白色度で選ぶ
コピー用紙は基本白色ですが、同じ用紙でも白さの度合いが微妙に違います。用紙の白さの度合いを数字で示した指標が「白色度」となります。白色度は0%~100%まであり、数値が高いほど白くなります。一般的なコピー用紙の白色度は80%~95%で、白色度が低い新聞紙だと約55%となります。また、環境に配慮したエコマークの再生紙だと70%程のコピー用紙もあります。古紙を配合するほど白色度が下がっていくため、再生紙は一般的なコピー用紙より白色度が下がります。
坪量で選ぶ
用紙の重量を表す単位として坪量があります。坪量とは、紙1枚の1㎡あたりの重量を表したもので、g/㎡という単位で表されます。一般的なコピー用紙の坪量は64~68 g/㎡となります。坪量は1㎡あたりの用紙の重さのため、用紙の厚みによって決まります。坪量の数値が大きいほど丈夫な紙だと言えます。
紙厚は紙の厚さを表したもので、単位は「mm」または「μm」になります。また印刷業界では一般的に「mm」ではなく「kg」表すことが多く、これは用紙の重さを表しています。用紙の重さのことを連量と言い、印刷用紙を原紙サイズで1,000枚積んだ時の重さを1連と言います。連量が重くなるほど、用紙の厚さも厚くなります。印刷用紙の原紙サイズはいくつかありますが、四六判という表記を基準にして紙の厚さを表すことが多くなります。
サイズで選ぶ
A版
ドイツ発祥のサイズ規格。世界中で紙のサイズを規定する「ISO216」という国際規格
841mm×1189mm
学習目的のポスターやCADの図面
594mm×841mm
一般的なポスター
B版
日本古来の紙のサイズ規格。江戸時代の公用紙の美濃紙をもとに定めたもので国内規格。中国・台湾でも使用されているが国際規格のB版とは互換性が無いので注意。
1030mm×1456mm
駅の構内ポスター
728mm×1030mm
地図ポスター
コピー用紙はサイズだけでなく、どんな印刷をするのか用途に合った用紙を選ぶことで、きれいに印刷ができます。是非、現在使っているコピー用紙を見直してみて下さい。