バルブの交換方法

HIDバルブの交換方法から、補助ランプのバルブの各部交換方法までご紹介していきます。特に補助ランプのバルブ交換に関しては、車種によって様々な状況があり、どのように交換すればよいかわからないことがありますので、以下の手順を参考にしてください。

HIDバルブの交換方法

HIDとはHigh Intensity Dischargeのことで、通常のライトより光束が大きく、消費電力も少なく寿命が長いのが特長です。より明るく、さらに遠くまで照らすことができるため、夜道でも安全に運転することができます。

HIDバルブを交換する時の注意点として、HIDバルブはハロゲンバルブよりも明るい光を放ちますが、高温になり、消灯直後に高圧電流が残っていることもあります。そのためエンジン停止後しばらく置き、またバッテリーのマイナス端子を外した状態で交換を行いましょう。 また、HIDバルブのガラス内部は圧力が高く割れると飛び散るので、注意してください。

HIDバルブを交換するには、まずカバーを反時計方向に回し、カバーを外します。次にコネクタ(カプラー)を反時計方向に回してコネクタを外し、さらにロックピンを外すとバルブを取り外すことができます。 この時、ガラス部分を周囲にぶつけないよう注意してください。新しいHIDバルブを取り付けましたら、先ほどと逆の手順で装着すると作業完了です。

補助ランプのバルブ交換方法

補助ランプには、2種類のタイプがあります。

1つ目はウェッジタイプです。ウェッジタイプは現在最もよく使われており、全体がガラスでできたバルブになります。ガラス部分にはW(ワット)数が記載されています。

2つ目は口金タイプです。今ではほとんどなくなりましたが、まだ対応している車種があります。金属製の口金で、W数はここに記載されています。

補助ランプには消費電力のW数が定められています。W数が定められているものよりも小さいバルブを使用すると、すぐに球切れを起こし、また大きいバルブでは配線が発火することもありますので、車両取扱説明書でW数を確認してください。

ウェッジタイプの交換は大変簡単に行うことが出来ます。ソケットに差し込まれたバルブを手で外し、新しいバルブを取り付けるだけで完了です。ここで注意しなければいけないのは、取り外す際にバルブを真っ直ぐに抜くことです。ゆすったり動かしながら外すと、バルブが傷んでしまうので気を付けましょう。

口金タイプのバルブは、ソケット内部にスプリングがあるので、ソケット側にバルブを押しながら反時計方向に回すと取り外すことができます。新しいバルブを装着する際は、突起を溝に合わせ押し込みながら時計回りに回してはめ込みます。

バルブはエンジンルームから交換するのがほとんどですが、車種によって車外から交換するタイプもあります。エンジンルームから作業する場合、ソケットを反時計方向に回して引き出し、バルブを取り外します。ここでも、ガラスを周囲にぶつけないよう注意しましょう。 新しいバルブを取り付ければ、ソケットを元通りに戻して作業完了です。

その他の補助ランプのバルブ交換方法

後方の補助ランプの場合、トランクルームやカーゴスペースでバルブ交換を行う車種がほとんどです。ランプユニットの裏にカバーがあるのが一般的ですが、見当たらない場合はカーペットを外して探しましょう。ランプユニットが収納されているカバーがあれば、開いてバルブを交換します。 簡単に開かない場合マイナスドライバーなどを使って開けると良いでしょう。

フロントでも後方の補助ランプでも裏側からバルブ交換が出来ない場合があります。裏側にソケットやカバーが見つからなければ、ランプユニットを取り外してのバルブ交換を行います。

ランプユニットを固定しているビスやボルトをレンチで外し、ユニットを取り外しますが、ツメなどが併用されている場合がありますので、注意してください。

ユニットの裏側にソケットがありますので、反時計方向に回してソケットをユニットから取り外します。ソケットが外れればバルブを交換出来ます。

LEDの補助ランプの場合、もし球切れが起こってしまえばユニット全体の交換となってしまいます。周囲のパーツも外さなければ交換が出来ないことがあるので、修理業者に相談するようにしてください。