生爪成形ホルダの種類と特長
生爪成形ホルダ(チャックメイト)
生爪を被削材(ワーク)の形状に合わせ、成形する時に生爪の精度を出すために使用する治具です。
特長
- 爪外周ピン穴を支点にするため、芯振れ精度が向上し、把握力が増大します。
- 従来では通り抜け成形、張りチャック成形ではサイズに合わせたリングを作成する必要がありましたが、ピンがスライドする長穴形状のため、その必要がなくなりました。
従来の成形と生爪成形ホルダの違い
図1~3は従来の成形方法です。最も多い図1の場合、芯金をつかんだ時と被削材(ワーク)をつかんだ時の生爪の力の支点の違いにより生爪が前スキ状態となり、芯振れ、把握力減少を引き起こします。(図4)生爪成形ホルダ使用により、図1~3の成形はもとより、被削材(ワーク)をキャッチングした時と同じ状態で成形ができるため、芯振れがなく、把握力も増大します。(図5)
- 使用チャックのタイプを確認してください。
- 使用チャックサイズ(インチ)を確認してください。
- 止めピンサイズ(mm)を選んでください。※チャック生爪の座グリ穴径(止めピン呼び径)になります。
生爪成形ホルダ(ジョーロック)
生爪を被削材(ワーク)の形状に合わせ、成形する時に生爪の精度を出すために使用する治具です。
特長
- 無段階微調整により生爪消耗を最小限に抑えます。
- 小型把握の生爪成形に非常に便利です。
- 生爪の通り抜け加工に威力を発揮します。
- 爪の取り付け方向を逆にすることにより加工範囲が拡大されます。
用途
- 3ッ爪チャック用生爪成形治具。
- 油圧チャック、パワーチャック、エアチャック、スクロールチャック、治具チャック、フライスチャックに使用可能。
<本体><調整リング><爪>の3種類のパーツから成っておりリングを回すことにより爪(ピン)の位置調整ができます。
生爪成形ホルダ
- 適合チャックサイズ(インチ)を確認してください。
- 止めピンサイズ(mm)を選んでください。
ココミテvol.2より転載