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ケーブルの種類と品番の見方

テレビやアンテナ・録画機器などを接続するためのケーブルは、接続すべき機器の接続部の形状や受信電波のタイプによってさまざまな種類があります。適切なケーブルを選択して正しい方法で配線を行うため、ケーブルの種類や使用方法について一通りの知識を持っておくと便利です。

ケーブルの種類

ケーブルの種類は、線の形状によって以下の3種類に大別することができます。それぞれのケーブルは使い勝手が異なるため、使用環境に合わせたものを選択してください。

テレビ接続ケーブル

テレビ接続ケーブル

端部にあらかじめプラグが付いているTV接続用の一般的なケーブルです。面倒な加工の必要がなく、取り付けも簡単で、すぐに使用することができます。

すき間接続用ケーブル

すき間接続用ケーブル

ドアや窓にできたわずかな隙間に通して配線できるケーブルです。取り付け状況によっては壁に穴をあける工事を回避でき、使い勝手に優れています。

巻ケーブル

巻ケーブル

10mや20mといった長尺のケーブルです。先端を加工する必要があります。

ケーブル端子形状の種類

ケーブル選択の際、最も注意すべきなのがケーブル端子の形状です。以下にその種類をご紹介します。間違ったケーブルを用意してしまうことのないよう、接続したい機器の端子との適合をよく確認しましょう。

F型接栓

F型接栓

F型端子に対して使用します。凸型の中心に穴があいた形状で、テレビ本体のアンテナ端子に適合する形です。

スクリュープラグ

スクリュープラグ

ねじ切りのあるF型端子に使用するプラグで、誤って脱落することを防ぐ機能があります。

プッシュプラグ

プッシュプラグ

F型端子、プッシュ型端子の2種に対して使用できます。ねじ切りの有無に関わらず、あらゆるF型端子に適合する汎用性の高い製品です。

同軸直付加工

同軸直付加工

同軸直付端子に対して接続できます。

フィーダー

VHF/UHFに対応しており、300Ω、200Ωなど規格の異なる製品があります。

フィーダー

L型プラグとストレートプラグの使い方

ケーブルのプラグの形状にはいくつかの種類があり、それぞれ使い勝手が異なるものです。取り付け状況に応じたプラグを選択することで、脱落の少ない安全な接続ができるほか、省スペース化も実現できます。

L型プラグ

L型プラグ

L字型に曲がった形状のプラグです。ブラウン管テレビやテレビコンセントなど、端子が真横に突き出しているタイプの機器に接続します。

ストレートプラグ

ストレートプラグ

ケーブルに対して直線的に付いているタイプのプラグです。液晶テレビやプラズマテレビ、アンテナパーツ各種など、アンテナ入力端子が下向きに備え付けられている機器に対して使用します。

複合型

複合型

片側がL型プラグ、片側がストレートプラグとなったタイプのケーブルです。

ネジ型

ネジ型

片側にネジとしての機能が備わったタイプのプラグです。誤って脱落してしまうことを防ぎます。

ケーブル品番の見方

ケーブルの品番には、規格や性能の情報が示されています。下記にケーブルの品番の表現方法をまとめますので、ケーブル製品選択の際のご参考としてください。

ケーブル品番の見方

  • (1)対応周波数
  • S:BS/CS(2600Hz)に対応している
  • 無表記:対応なし
  • (2)ケーブルの太さ(mm)
  • 2:直径約4mm
  • 3:直径約5.4mm
  • 4:直径約6mm
  • 5:直径約7.7mm
  • 7:直径約10mm
直径 推奨の長さ 推奨用途
3C 3m以下 アンテナ部品やチューナ間、ごく短い接続で使用
4C 10m以下 コンセント~チューナ機器等、メインで使用する
5C 10 ~ 20m 一戸建てのアンテナ~コンセント、部屋間
7C 20 ~ 50m ビル、マンション、集合住宅等の共用配線部
10C 50m以上 建物間の構内配線、共聴用架線(電柱の同軸電線)
  • (3)ケーブルのインピーダンス
  • C:75Ω=テレビ用
  • D:50Ω=無線用
  • (4)絶縁体の種類
  • 芯線と編線組とを隔てている絶縁体の材質を表します。
  • F:発泡ポリエチレン
  • 2:ポリエチレン
  • (5)編線組の種類
  • B:アルミ箔テープ付き銅編線組
  • V:編線組一重
  • W:編線組二重
  • T:編線組三重

※(例)S-5C-FB
BS/CS対応で、直径約7.7mm、インピーダンス75Ω、絶縁体は発泡ポリエチレン、編線組はアルミ箔テープ付き同編線組から成るケーブルを意味します。

編線組の種類

まとめ

ケーブルには多種多様な種類があり、どれを選べばいいのかわかりづらい場合もしばしばあります。取り付けたい機器の規格や取り付け環境をよく考慮し、最適なプラグを使用するようにしましょう。