熱中症の発生状況と予防
出典:厚生労働省ホームページ:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116133.html
熱中症になりやすい労働環境
屋外での作業はもちろん、室内でも炉や加熱された製品などの高温な場所や発熱体から放射される赤外線による熱や厨房など湿度が高く風もない場所での作業は汗をかくばかりで蒸発しにくく脱水症状に陥る可能性があります。
また、通気性や透湿性の悪い衣類や保護服を着用して行う作業は体温が下がらず熱中症にかかりやすくなります。
さらに、作業者の体調も大いに影響してきます。風邪や下痢などで脱水症状時やお酒をたくさん飲んだ翌日や寝不足・朝食を食べていない時も熱中症になりやすくなります。 また、内服薬によっては利尿作用を促したり、発汗や体温調整を妨げる作用があります。暑さの耐性には個人差があり肥満傾向の人は熱中症のリスクが高くなります。
出典:厚生労働省ホームページ:
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/necchuushou_youkou.pdf
熱中症対策(予防)
熱中症は、夏だけでなく一年中かかる可能性があります。しかし日頃のちょっとした心がけでリスクを下げることは可能です。普段から対策を心がけ、熱中症を予防していきましょう。
【熱中症を防ぐ身体づくり】
喉が渇いていなくても、意識して水やスポーツドリンクなどを飲むようにします。1時間に1回くらいの頻度で、こまめに飲むことがポイントです。
大量に汗をかくと、水だけを飲んでも塩分が足りなくなります。スポーツドリンクなら塩分も適度に摂取できるのでオススメ。梅干しを齧るのも効果的です。
特に暑い日に屋外で作業をするような時は、こまめに休憩を取るように心がけます。体調が悪い時は無理をしないことも大切です。
体調を管理して、熱中症にかかりにくい丈夫な身体を作りましょう。質の良いたっぷりの睡眠と、栄養バランスの取れた三食は身体づくりの基本です。
【熱中症になりにくい環境づくり】
直射日光を避けるために、屋外で作業する際は帽子や日傘を使いましょう。また衣服は通気性・吸水性に優れた綿などの素材がオススメです。
エアコンや扇風機を活用し、気温や湿度が上がりすぎないように気を付けます。快適な部屋で過ごせるよう、我慢は禁物です。
天気予報で最高気温を確認したり、インターネットで熱中症指数をチェックしたりして、熱中症にならないよう周囲の人と一緒に気を配りましょう。
熱中症は、対処が遅れると命に関わる重大な症状です。甘く見ず、普段から予防と対策を実施しましょう。