工具の通販モノタロウ 塗料 塗料缶の開け方と缶に合うポリ蛇口

塗料缶の開け方と缶に合うポリ蛇口

塗料やシンナー、硬化剤などが入った缶は、口金が大きく小分けする際に零してしまいがちです。それをスムーズに行うためのアイテムがポリ蛇口ですが、口金の形状やサイズに合わせて適切なものを選ぶ必要があります。こちらでは意外と知られていない塗料缶の正しい開け方や、口金に合ったポリ蛇口の選び方をご紹介します。

塗料缶の開け方

まずは塗料缶の開け方をマスターしましょう。塗料が入っている缶は、四角柱の形状をした大き目の「角缶・一斗缶」と、円柱の形状をした小型の「丸缶」の2種類に分けられます。

どちらもしっかりとフタがされているため、素手で無理矢理開けようとするとケガをしたり弾みで中身が飛び散ったりすることも。缶オープナーやマイナスドライバーなどを使用し、正しい方法でゆっくりと開けてください。

丸缶の開け方
  • 1.缶をよく振る
  • 塗料の成分が沈殿しているため、フタを開ける前に中身を混ぜましょう。缶をひっくり返して両手で持ち、よく振ります。
  • 2.道具をフタと缶の隙間に差し込み、持ち上げる
  • 缶オープナーやマイナスドライバーを深く差し込み、テコの原理でフタを持ち上げます。この時フタが一気に開いて中身が飛び散らないよう、反対の手で軽く押さえましょう。
  • 3.ぐるりと回しながら開けていく
  • 同じ要領で何カ所か持ち上げていきます。一カ所だけで開けようとせず、缶を回しながら少しずつ開けるのがポイント。硬くてなかなか開かない場合は、何周かしてゆっくり開けてください。
角缶の開け方
  • 1.缶をよく振る
  • 丸缶と違って重くて大きいため、地面を使って中身をかき混ぜます。缶を逆さまにして、角を一カ所地面に立てましょう。そのまま角度をつけてよく振ってください。
  • 2.プラスチックのフタをテコの原理で外す
  • 角缶は口金が白いプラスチックのフタで覆われています。フタと缶の隙間にマイナスドライバーなどの道具を差し込み、テコの原理で持ち上げましょう。勢いをつけるとフタが飛んだり道具が手に刺さったりする可能性があるので、ゆっくりと行ってください。
  • 3.金属のフタを押して外す
  • プラスチックのフタの下に丸い金属のフタがしてあります。真ん中の膨らんでいる部分を、両手の親指を使って強く押しましょう。ポコッとへこんで外れます。ちなみに外したフタは、へこんだ部分をまた押して戻すことで再びフタとして使用できます。

ポリ蛇口の選び方

角缶の場合、口金部分にポリ蛇口を装着することができます。ポリ蛇口とは、先が細くなっている、小分けに便利なプラスチック製の蛇口のこと。ただし缶の口金は形状や大きさが異なるため、適切なポリ蛇口を選定する必要があります。

適切なポリ蛇口を選ぶには、まずは装着したい角缶の口金の形状を確認しましょう。口金形状には「凸型」と「平型」の2種類があります。次にその口金の外径と口径を測定し、寸法に合うポリ蛇口を割り出しましょう。

以下に口金形状ごとにおおよその口金寸法と適合するポリ蛇口のタイプをまとめました。

  • 凸型

口金が飛び出しているタイプです。外径は飛び出している口金の直系、口径は穴部分の直径を測ります。

  • ●外径34mm×口径30mm…よく使われる缶:硬化剤、適合ポリ蛇口のタイプ:30mm硬化剤
  • ●外径43mm×口径40mm…よく使われる缶:硬化剤、適合ポリ蛇口のタイプ:40mm硬化剤
  • ●外径41mm×口径32.5mm…よく使われる缶:シンナー缶、適合ポリ蛇口のタイプ:40mm凸
  • ●外径48.9mm×口径40mm…よく使われる缶:塗料缶、適合ポリ蛇口のタイプ:50mm凸
  • ●外径68.5mm×口径59.1mm…よく使われる缶:塗料缶(稀)、適合ポリ蛇口のタイプ:70mm凸

  • 平型

口金部分が平らなタイプです。外径は口金のフチの直系、口径は穴部分の直径を測ります。

  • ●外径55.5mm×口径50mm…よく使われる缶:塗料缶、適合ポリ蛇口のタイプ:50mm平

適合するポリ蛇口を、口金にしっかりとはめ込んで使用しましょう。サイズや構造によってはきつくて口金にハマりにくいと感じることがありますが、その場合は何度か繰り返し刺したり抜いたりすることで馴染ませることができます。中身が零れないよう、がっちりと取り付けてください。

まとめ

ポリ蛇口によって注ぎ口を作ることで、液体を零すことを防ぎ作業の効率化を図ることができます。スムーズで安全な作業のために、塗料缶の開け方やポリ蛇口の選定方法を今一度確認しておきましょう。

『スプレー・オイル・グリス/塗料/接着・補修/溶接』に関連するカテゴリ