シールテープとは 役割と巻き方
シールテープの役割
シールテープは、水道管・空気管・油圧の配管などのつなぎ目となるネジ山に活用し、配管同士を密着させるために使います。通常、配管の接続部はねじ切られており、それぞれをかみ合わせても完全に密着させることはできません。 すると、わずかな隙間が生じてしまい、配管内に流れる水や空気、油などが漏れ出してしまいます。それらが流れ出ないようにシールテープを使い、配管接合部の漏水・漏気・漏油を防ぐのです。
また、シールテープに使われている素材は、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン)です。この素材はフッ素樹脂で、耐熱性や耐薬品性に優れています。薄いテープ状のシールがリールに巻かれて販売しているので、配管のサイズに切って使用可能です。
シールテープの巻き方
シールテープをパイプのネジ山に使用する場合の巻き方を見てみましょう。
まず、パイプの端面からネジ山を一山外し、6~7回巻きつけ切断して下さい。
次に、ネジ山に指で押すと、そのネジ山部分にテープが食い込みます。押しつける時は、ネジ山でケガをする場合がありますので、手袋をはめて作業しましょう。
ネジ山でケガをする場合がありますので、手袋をはめて作業しましょう。
最後にテープをねじこんだら仕上がりを確認して終了です。また、ネジ継手の呼び径に応じて巻数を加減し、仕上げが荒い場合は数回余分に巻いて下さい。
なお、ネジ継手の呼び径と必要巻数は次のとおりです。
ネジ継手呼び径が1/8インチ(6A)の場合、幅8mm、厚さ0.1mmとなるように巻きます。2インチ(50A)以下なら幅13mm、厚さ0.1mmです。3インチ(80A)の場合は、幅13mm、厚さ0.1mmとなるよう調節します。巻数(回)はどれも6~7回で、面積が広い場合は+αとして下さい。
また、シールテープを巻く場合の注意点も見てみましょう。
ネジ山は右回り(時計回り)で締めるため、シールテープも同じ方向で巻きます。巻きはじめは雄ネジの先端から巻きはじめ、数回巻いたらネジの根元に向かって巻いていきましょう。もし反対方向にシールテープを巻いてしまうと、雌ネジにかみ合わせる際にシールテープが外れてしまうため注意が必要です。また、先端部からシールテープがはみ出し、ネジ山の先端が隠れている状態は、切れ端が配管に入り込み故障の原因となるため、このようにならないように巻いて下さい。

パイプの端面からネジ山を一山はずして6~7回巻きつけ切断してください。

指で軽くネジ山に押しつけると、テープが簡単にネジ山にくいこみます。
※押しつける時に、ネジ山でケガをする場合がありますので、手袋をはめて作業してください。

ねじこんで仕上りを確認します。
※ネジ継手の呼び径に応じて巻数を加減してください。
※仕上げが粗い場合は、数回余分に巻いてください。
ネジ継手呼び径 | 幅(mm) | 厚さ(mm) | 巻数(回) |
---|---|---|---|
1/8インチ(6A) | 8 | 0.1 | 6~7 (面積が広い場合は+α) |
2インチ(50A)以下 | 13 | 0.1 | |
3インチ(80A) | 13 | 0.1 |
モノタロウ シールテープ
シールテープは、配管同士をつなぎ合わせる際に使用し、水や空気、油などが漏れ出さないために使います。しかし、巻き方にも注意が必要で、間違った方法でやると漏れの発生や、切れ端が配管内に入り込み故障の原因となるため、必ず正しいやり方で巻きましょう。