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マスキングテープの種類と特長

マスキングテープは、塗装やシーリング作業になくてはならない養生資材です。耐熱性があるものや曲線に対応できるもの、凹凸面にも貼ることが可能なものなど様々な種類があります。 どのマスキングテープを選べば良いのかと、疑問をお持ちの業者様もいらっしゃるのではないでしょうか。それぞれの特長を種類別にご説明します。

マスキングテープとは

養生テープとも呼ばれるマスキングテープは、塗装をはじめとするシーリングやコーキングの際に使用される保護用の粘着テープです。本来、塗装箇所以外を汚さないようにマスキングすることが目的ですが、剥がすことを前提としているため粘着力が弱く、剥がしたあとの糊残りが少ないので仮止めとしても利用されています。

そして塗装条件や貼る対象物の形状によって、向いているテープの素材は異なることをおさえておきましょう。マスキングテープはもともと自動車の塗装用にアメリカで開発されたもので、その後は日本で和紙製のマスキングテープが製品化し、世界中で使用されるようになりました。

現在では、用途別にそれぞれ適した素材のマスキングテープが開発され、自動車塗装用以外にも建築塗装用、粗面養生用、シーリング・コーキング用などがあります。またメーカーにもよりますが、一般的にシーリング用は水色、建築塗装用は白色、自動車塗装用は黄色であることが多いです。

マスキングテープ

マスキングテープの種類と特長

現在、マスキングテープとして売り出されているものは多種多様です。「塗装」とひと言でいっても車や建築物など様々であり、塗装するものの材質や形状は当然のように異なります。代表的なマスキングテープの種類と特長をご紹介しましょう。

自動車塗装用は、耐熱性に優れている特長があり、直線用と曲線用で使い分けることができます。素材としては、和紙製、クレープ紙製、フィルム製、ソフトテープ製などが一般的です。

自動車塗装用

  • 和紙製
  • 一般塗装向けで、直線出しや平面出しがやりやすく、手で簡単に切れるのが特長となります。
    厚さは0.1mm前後のものが多く、粘着力は3.5~5.5N/25mm、伸び率は5~10%程度です。
  • クレープ紙
  • 伸縮性があるので車両ボディの曲線に対応できます。和紙製よりも耐熱性が高いので、焼付け塗装にも使用可能です。厚さは0.15~0.2㎜前後、粘着力は6~10N/25mm、伸び率は9~16%程度となっています。
  • フィルム製
  • 曲線用のPVCフィルムと直線用のポリエステルフィルムは薄手で、クレープ紙製よりさらに耐熱性があります。PVCフィルムの厚さは0.12mm前後、粘着力は7~12N/25mm、伸び率は200~300%でもっとも伸びる素材です。 またポリエステルフィルムの厚さは0.05~0.07㎜前後、粘着力は8~10N/25mm、伸び率は140~180%程度です。
  • ソフトテープ
  • マスキングチューブとも呼ばれており、テープでは不可能な隙間や穴に埋めて使用する、チューブ型の養生資材です。柔らかく太さや形状も様々で、必要な長さにカットしながら使います。
建築塗装用

建築塗装用は、耐水性や塗装に使われる溶剤に耐性がありますが、熱には強くありません。塗装後の剥がし忘れがないように、緑色や紫色など分かりやすい色のテープがあるのが特長です。

建築塗装用

粗面養生用は、粗面であるサイディングボードやタイルなどの外壁塗装時に使用されるタイプです。より凹凸の激しいリシン吹き付けおよびスタッコ吹き付けや、砂まき外壁にも対応できる、超粗面サイディングボード用もあります。

粗面養生用

シーリング・コーキング用

シーリング材・コーキング材用は、接着可能で下地を痛めないマスキングテープです。目地材の充填に使用する躯体用は、コンクリート・ALCパネル・サッシ・タイルに向いています。結露のあるガラスやサッシのチリにも対応可能なタイプがあるのでチェックしてみましょう。

シーリング・コーキング用

また上記以外には、プリント基板専用のマスキングテープや、耐薬性・耐熱性に優れたフッ素樹脂素材のフィルムがあります。

まとめ

ここまでの通り、マスキングテープにはたくさんの種類があります。それぞれ貼るものの形状や温度などの塗装条件によって、いちばん合うタイプを選ぶことがポイントです。 モノタロウでは、あらゆる用途に対応できるように、いろいろなタイプのマスキングテープをご用意しており、素材だけでなくサイズも豊富に取り揃えていますので、作業に必要とされるマスキングテープのお選びにご活用ください。

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