本書は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な”答え”を提示します。この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?もしくは、なにも変わらないのか…。さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょう―。
第1夜トラウマを否定せよ(知られざる「第三の巨頭」;なぜ「人は変われる」なのかほか);
第2夜すべての悩みは対人関係(なぜ自分のことが嫌いなのか;すべての悩みは「対人関係の悩み」であるほか);
第3夜他者の課題を切り捨てる(承認欲求を否定する;「あの人」の期待を満たすために生きてはいけないほか);
第4夜世界の中心はどこにあるか(個人心理学と全体論;対人関係のゴールは「共同体感覚」ほか);
第5夜「いま、ここ」を真剣に生きる(過剰な自意識が、自分にブレーキをかける;自己肯定ではなく、自己受容ほか)