ヘルメットの種類と使用区分・材質別比較表
ヘルメットの種類
ジェットタイプ
- 後頭部を覆っているが、顔面は露出しているため開放感がある。
- フルフェイスタイプより顔面の保護能力は劣るが、視野も広く利便性は高い。
ハーフタイプ
- 軽量で気軽にかぶれ、比較的安価なものが多い。
- 覆う部分が少ないため開放感がある。
- 日本では125cc以下のオートバイ用規格で製造されている。
フルフェイスタイプ
- 顔全体を覆っているため安全性が非常に高く、風を巻き込みにくいことが特徴。
- 安全性を重視している方におすすめ。
アメリカンタイプヘルメット
- 「欧米型」とも呼ばれる。ひさし(つば)があり、前頭部にリブと呼ばれる出っ張りが特徴的。歴史は浅いが、現在の保護帽の主流となっている。
- デザイン性に優れる。
- 付加機能が豊富で、首筋への雨垂れの侵入を防ぐ側溝付きの機能をもった製品が多い。
- MP型に比べてやや上方視界が狭い。
- 穴あき(通気孔あり)タイプ
- 頭部のムレを低減し、夏場でも涼しく快適に。
- 電気用には使用できない。
- ひさし透明タイプ
- ひさしが透明のため、上方視界が拡大。
- シールド付タイプ
- 頭部と同時に飛来物から顔を保護。
- MP型ヘルメット
- 球体形状により飛来物などの衝撃を逃しやすい。
- シンプルなので物体への引っ掛かりが少ない。
- 上方視界が広い。
- シンプルな球体形状の保護帽で、ヘルメットのスタンダードタイプ。
- 古くから存在し、現在も広範に使用されている。
ヘルメットの使用区分
飛来・落下物用 | 飛来物又は落下物による危険を防止又は軽減するためのもの | |
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墜落時保持用 | 墜落による危険を防止又は軽減するためのもの | |
電気絶縁用 | 頭部感電による危険を防止するためのもの |
飛来・落下物用、電気絶縁用
帽体の材質別比較表
◎ | 特に優れている |
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○ | 優れている |
△ | やや劣る |
× | 劣る |
熱可塑性
帽体の材質 | 耐燃・耐熱性 | 耐候性 | 耐電性 | 耐有機溶剤性 | その他 |
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ABS樹脂製:アクリロニトル、ブタジエン、スチレン | △ | △ | ◎ | × | 耐電性には優れるが高熱環境での使用は不向き |
PC樹脂製:ポリカーボネート | ○ | ○ | ◎ | × | 耐候性、耐熱性はABSより優れている |
熱硬化性
帽体の材質 | 耐燃・耐熱性 | 耐候性 | 耐電性 | 耐有機溶剤性 | その他 |
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FRP樹脂製:ポリエステル樹脂をガラス繊維で強化した樹脂 | ◎ | ◎ | × | ○ | 耐候性、耐熱性は優れるが耐電用としては使えない |