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防水エプロンの素材と特徴

飲食店の洗い物や工場、ガソリンスタンドなど、防水エプロンが活躍する現場は多様にあります。また、防水エプロンと言っても、じつは多種多様な素材があるもの。各素材の特徴を把握し、現場や用途に応じて使い分けましょう。こちらでは防水エプロンの素材について解説していきます。

ターポリン、抗菌ターポリン

ターポリン、抗菌ターポリン

ビニール系の素材で、ポリエステル繊維の生地に合成樹脂フィルムを貼り付けて作ります。耐水性はもちろん、耐久性も抜群。耐摩耗性・耐突刺性にも優れておりとても頑丈なため、工事現場の養生シートや店舗の日除けテント、横断歩道の手旗など主に屋外で使用される布地に採用されているものです。

丈夫な割にコストが安い点も大きなメリット。ただし重量があってゴワつきを感じるというデメリットもあります。

飲食店での洗い物用など、水だけを気にするシーンにオススメです。また魚市場など特に抗菌が必要な現場には、抗菌効果のある抗菌ターポリンが良いでしょう。

ウレタン

ウレタン

衣類やカバン、靴などにも使用されている化合物です。5~10倍にも伸びるゴムのような伸縮性があり、また抗菌作用にも優れているためストッキングなどにも使用されます。とても軽く、長時間着用しても疲れにくい点がメリット。ゴムと違って染色性があるため、カラーバリエーションも豊富です。

ただし劣化しやすく、使っているうちにどうしてもひび割れなどを起こしやすいという特徴があります。

汚れが落ちやすく、また食用油にも強いため食品関連工場のエプロンにぴったりです。作業工程で色分けすることで人の移動による汚染防止にもなります。

NBR(ニトリルゴム)

NBR(ニトリルゴム)

合成ゴムのひとつで、ブタジエンとアクリロニトリルの共重体です。非常に耐油性に優れている点が特徴。ニトリルの含有量が増えるに従い、鉱物油や炭化水素系の燃料への耐性が上がっていきます。

マシン油に強いためオイルシールやオイルホース、各種パッキン、印刷ロールなど、自動車分野をはじめ工業用品に多く使われているタイプです。ただし耐候性は低いため、直射日光やオゾンが発生する装置の近くを避けて保管しましょう。

耐油性だけでなく耐熱性・耐寒性に優れているため、ガソリンスタンドや自動車工場で使用するエプロンに向いています。比較的軽い点もメリットです。

合成ゴム

合成ゴム

石油を原料に、人工的に作りだしたゴムの総称です。スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、シリコンゴムなど様々な種類がありますが、「合成ゴム」と表記してあるエプロンはおおむね同じ特徴を持っています。

強度や弾力性は天然ゴムに似ていますが、耐油性や耐熱性、抗菌性がより優れている点がメリット。その分、重くて価格も高くなりがちというデメリットもあります。

どの性能にも優れており、どんな現場でもオールマイティーに活躍してくれる素材です。

ハイパロン

ハイパロン

「ハイパロン」は商品名であり、素材としてはクロロスルフォン化ポリエチレンゴム(CSM)と呼ばれるものです。耐薬品性が高く、酸・アルカリに強いという特徴があります。

ただし硝酸には弱いので注意しましょう。また塩素を含んでいるため耐油性・耐炎性も高く、耐オゾン性、耐候性、耐熱性にも優れています。更に軽量な点も魅力のひとつ。ただし低温で結晶化しやすいという欠点があります。

様々なシーンで活用でき、農業用のエプロンにも使用が可能です。

天然ゴム

天然ゴム

天然のゴムの木から採取された樹液から作られるゴムです。弾力性があり耐摩耗性が高く、機械的強度が高い点が特徴。そのため、タイヤやホースなどの工業用品によく使用されています。

耐薬品性があり、塩酸・硝酸・硫酸などの酸、水酸化ナトリウム、アンモニア、クレゾールなどのアルカリにも強いことは大きなメリットでしょう。しかし天然物なので異物混入が少なからずあり、抗菌性や耐油性・耐熱性が低い点が難点です。また重量もあります。

酸・アルカリに強いため、様々な薬品を扱うメッキ工場などにオススメです。

 

素材 耐油 耐薬 抗菌 耐磨耗 耐突刺 重さ 特長
ターポリン × × 価格が安い。水だけを気にするなら最適。
抗菌ターポリン × 食品など、水場で抗菌が必要なところに。
ウレタン × 食用油に強く、汚れも落ちやすい。軽量で疲れにくい。食品関連業に!
NBR(ニトリルゴム) マシン油に強く、ガソリンスタンドや自動車工場などに。耐熱・耐寒性に優れます。
合成ゴム オールマイティーな耐性。重くて価格も高め。
ハイパロン 薬品に強く、酸・アルカリに強いが、硝酸には弱い。軽量なのが魅力。
天然ゴム × × 薬品に強く、酸・アルカリに強い。重いのが難点。
(酸性:塩酸、硝酸、硫酸◎)
(アルカリ性:水酸化ナトリウム、アンモニア、クレゾール◎)
まとめ

日頃身に付けるものだからこそ、用途や環境に合わせた機能性を持つ防水エプロンを着用しましょう。防水だけでなく油や熱を防ぐもの、軽くて使いやすいものなど様々な素材があります。適したエプロンを使うことが、作業効率のアップや事故などのリスクの低減にも繋がるはずです。

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