ハイパワーのレーザや大きなビーム径の光に用いることができるプレートタイプの偏光ビームスプリッターです。高出力レーザ用の偏光アッテネータや光量分岐比を可変する光学系などに使用されます。
入射角度をブリュスター角度にすることで、S・P偏光の分離比が高いビームスプリッターを実現しました。コーティングには誘電体多層膜を使用しているので、光量ロスが小さく、効率良く偏光分離することができます。プレートタイプなので、ビーム有効径が大きくなっても、重量が重くなることがありません。光がガラス中を透過する距離は短くなるので、波長分散や色収差の影響を受けにくくなります。※ご使用の前に必ず、入射レーザビームのエネルギー密度がレーザ耐力を超えていないかをご確認ください。※レーザビームをレンズや凹面反射で細く絞り込んだ場合、エネルギー密度が素子のレーザ耐力を超え、素子が破損する恐れがあります。※プレート型偏光ビームスプリッターの裏面には、反射防止膜はコーティングされていません。(ブリュスター角度にP偏光で入射するため、反射は0%)。※裏面から入射させた場合、S偏光が裏面で反射し、多重反射の迷光が発生する可能性があります。※仕様で示されている入射角度に合わせてご使用ください。※入射角度が異なると、透過率波長特性が変化し、透過率、反射率、P偏光とS偏光の分離比などが変わります。※また、入射角度は材質や波長によってが異なっていますのでご注意ください。※適応波長以外では偏光ビームスプリッターの特性が得られません。※使用する波長に合った素子をご選定ください。※基板の屈折率と厚みによる効果で、入射光に対し透過光の光路が数mm平行移動します。