基板の表・裏面に僅かなウェッジをつけることで、表・裏面による反射ビームを分離させることができます。ビームサンプラーや干渉計の参照原器として使用できます。
小さな角度で屈折させるプリズムとして使用することもできます。ビーム偏角δは屈折率n、ウェッジ角αから求めることができます。δ = sin-1 ( n sinα) - α ≒( n - 1) α。BK7では、ウェッジ角度の0.52倍、合成石英では0.46倍になります。(可視域、垂直入射)。紫外域から赤外域の広い波長域で使用できる合成石英タイプやKr× Fエキシマレーザ(248nm)用の合成石英タイプをご用意しています。ウェッジ基板は最も厚さが厚いところに表面向き矢印が印されています。裏面に反射防止膜をコーティングしたビームサンプラー(BS4)もご用意しています。※ウェッジ基板は両面ともコーティングされていません。※ガラス表面には3.5%〜4%の反射があります。※レーザビームの光路中にウェッジ基板を挿入すると、透過ビームが屈折を起こし少し傾斜します。