転がり軸受と滑り軸受の違い 【通販モノタロウ】
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転がり軸受と滑り軸受の違い

機械の回転や往復運動に対し、軸の作用をスムーズにすることで支える軸受。大きく分けると軸受は、「転がり軸受」と「滑り軸受」の2種類に分類されます。ここでは、それぞれの特徴や用途などを分かりやすく比較・解説します。

転がり軸受と滑り軸受の特徴

転がり軸受

転がり軸受には、内輪と外輪の間にある玉やころと呼ばれる丸棒が備え付けられています。玉やころの転がりによって、軸の動きを受け、摩擦の抵抗を低減する働きをします。高速回転に強く、規格があるため互換性のある製品を入手しやすいです。

滑り軸受

滑り軸受は、軸と軸受の面が直接接触する仕組みを持っており、軸の動きは面で支えられます。振動に強い、構造が簡単で小型、省スペースで設計が可能といった特徴を持っています。高速回転・衝撃荷重に対する耐性に優れており、油膜によって回転を支えます。

転がり軸受と滑り軸受の用途

転がり軸受

回転摩擦が低いため、車軸の軸受としてよく使用されることから、自動車用としての用途が多くなっています。また、航空機などに使われる例もあり、高い精度が要求される場面での使用にも長けています。

滑り軸受

滑り軸受はエンジン用の軸受用途が代表的。他にも、自動車や船舶、機械などのエンジンにも使用されています。

転がり軸受と滑り軸受の運転音

転がり軸受

転がり軸受の運転音は滑り軸受と比較すると大きく、その理由としては、内輪と外輪の間にある玉や転動体が影響している。

滑り軸受

一方滑り軸受の運転音は比較的静かな運転が可能で、振動や騒音は少ないです。

転がり軸受と滑り軸受の潤滑・摩擦

転がり軸受

転がり軸受では、基本的に潤滑剤が必要です。潤滑で一般的に使用されるのがグリースで、グリースそのものが持つ摩擦面への付着性やシール性といった半固体状特性によって、オイル潤滑と比べると、給油や密封装置がシンプルになるメリットがあります。

また転がり軸受の摩擦について、その構成上、軸受は転動体により軸の回転と荷重を支えます。そのため、転がり軸受では、複数の箇所において、摩擦や摩耗が発生することになります。とは言え、転がり軸受は、滑り軸受と比較すると、摩擦は小さいとされています。 特に、起動時や回転中とも、摩擦トルクが低いというメリットも持っています。

滑り軸受

一方、滑り軸受の潤滑には、主にオイルが用いられますが、種類によっては、無潤滑で使用できるものもあります。滑り軸受では、決して簡便とは言えない給油・密封装置が必要になるのが特徴です。装置をシンプルにするため、グリース潤滑が採用されるケースもあるのが現状です。

転がり軸受と比較すると、起動時の摩擦トルクが大きくなってしまう点が考えられます。ただし、回転中の摩擦については、条件次第で小さいものもあるとされています。

転がり軸受 滑り軸受
用途 自転車など 機械のエンジン部分など
メンテナンス 定期的に必要 少なくて済む
摩擦 比較的少ない 大きい傾向にある
高速性能 転動体、保持器などがあるため一般的に不利 一般的に有利※要冷却
低速性能 一般的に有利 一般的に不利※静圧軸受はとても有利。
許容荷重 軸受の大きさの割に小さい 軸受の大きさの割に大きい
寿命 転動体通過により疲れ剥離が発生 保守・メンテナンスがよければ半永久的
運転音 音は大きい 音は静か
剛性 一般的に有利 一般的に有利
耐衝撃性 一般的に有利 とても有利
高温・低温特性 一般的に有利 一般的に不利
潤滑 基本的に潤滑剤が必要 無潤滑で使用できるものもある
形状 直径大、幅小 直径小、幅大
構造 ラジアル軸受でスラスト荷重も支えることが可能。 ジャーナル軸受ではスラスト受けを要する
互換性 規格化されているため有利 規格化されていないため不利

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