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レジ袋のサイズと材質別特長

レジ袋はどれも同じと思ってしまいますが、実は地域によるサイズの違いが見られており、さらに入れる商品によっては適切な材質が違うことがあります。これから店舗などでレジ袋を買い求める場合は、詳しいサイズや材質の違いを覚えてから足を運ぶと便利でしょう。ニーズに合うレジ袋選びの基礎知識をご紹介します。

レジ袋のサイズについて

レジ袋のサイズは6~60号までと、多くの号数が付けられています。しかし号数のみで比較してしまうと、レジ袋の大きさが思ったものと異なり失敗することがあるので、必ず袋の実際のサイズを確認してください。なぜなら同じ号数であっても、関東と関西ではサイズが違うからです。

たとえば関東の6号は250mm(150mm+100mm)×310mmですが、関西ではそもそも6号が存在しておらず、同じ大きさの号数は20号となります。関東は6号~60号まであるのに対し、関西では20号~50号までの設定となっているのです。

レジ袋自体のサイズの規格は、関東や関西に限らず大きく変わることはないのですが、関東の場合はポリエチレンの袋が普及する前にクラフトの角底袋が広く使われており、その袋のサイズをもとに品番が決められていました。

一方で関西は袋の幅をもとに品番を決めたため、幅が300㎜なら30号という設定になっています。なお、袋のサイズを3S~3Lまでの表記で表すレジ袋も存在し、SやM、Lサイズの表示方法が一般的に知られていますが、これらの場合は地域による差はありません。

またレジ袋のカタログ表記に記載されているサイズ表は、250mm(150mm+100mm)×310mmであれば高さが310mmで幅が150mm、マチが50mmであると判断できます。マチは正面から見たマチの部分が、横から見たマチの2倍の大きさです。そして、物を入れて底が広がると高さは低くなります。計算式としては「使用時の高さ(mm)=高さ(㎜)-マチ÷2(㎜)」で表すのが一般的です。たとえば高さ310mm、マチ90㎜の場合、「310mm-45㎜=265㎜」となり、使用時の高さは265㎜だと判断できます。

レジ袋のサイズについて

レジ袋材質別特長

レジ袋はビニール袋とまとめて表現されますが、実際には様々な材質が使われています。素材により特長が異なるため、より適したものを選びましょう。またレジ袋を選ぶ際には、乳白色と半透明との見え方の違いも比較する必要があります。乳白色は透けにくいため中身が見えにくい特長があり、半透明は乳白色より中身がよく見えるのでゴミ袋として使用できるメリットがあるのです。ただし自治体指定ゴミ袋がある地域は、各地域のルールに従ってください。

レジ袋材質別特長
低密度ポリエチレン(LDPE)

手触りが柔らかく縦横にも伸びる、一般的に普及している材質です。透明なプラスチックフィルムが使われ、比較的安価なことから多く採用されています。「ポリ袋」と呼ばれるものはこれを表すのが一般的で、リサイクルマークではPEと表示されることを覚えておきましょう。用途としては米袋、ファッションバッグ、食品入れ、ゴミ袋などに使われます。また現在は直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と呼ばれる、LDPEより透明度が高く強度があるタイプが普及し始めている状況です。

高密度ポリエチレン(HDPE)

強化ポリエチレンとも呼ばれる、少し硬くてバリバリまたはシャカシャカした素材となります。すりガラスのように不透明で、引っ張りに強く強度があり、伸びが少ないのが特長です。強度があって薄く伸ばしても丈夫ですので、スーパーのレジ袋によく採用されています。また角のある物を入れても破けにくく、コストを抑えて製造したい場合にも適しているので、工業製品の梱包や雑貨・ファッションバッグ等にも採用されやすいです。

二軸延伸ポリプロピレン(OPP)

透明度に優れ、高級感があるポリプロピレンの袋です。光沢があってパリパリとした素材であり、縦横に伸びにくく、防湿や耐水性にとても優れています。透明度が求められる衣類品やアクセサリー、小物を美しく包装するために使われるのが一般的です。しかし一度折り目が付くと取れにくく、一箇所が破れると裂けやすい特長があります。またシール性は悪く、液体や粉末を入れるのには適していません。

無延伸ポリプロピレン(CPP)

OPPよりは透明度が落ちますが、柔らかくシール強度があります。OPPと似た特長がありますが、シール強度が必要な場合にはCPPが採用されやすいです。特に角ばった物を入れたり、底のマチに使用したりできます。

レジ袋を選ぶ際には以上を参考にして、材質による強度や中身の見え方などにも注意してみましょう。