冷却水循環装置の種類と特長
装置冷却のために冷やした水を循環させる装置です。

- 冷凍機と水槽とポンプを兼ね備えた装置です。電源とホースさえあればその場所へ移動して冷却します。
- 循環装置を大きく2種類に分けると、密閉系循環装置と開放系循環装置に分かれます。
密着系循環装置
循環先がエバポレーターの冷却部、熱交換器の冷却部のような密着された部分に循環する装置です。

構造
装置内部の水槽を設けていて、冷却水槽の水をポンプで外に送り出します。送り出した冷水は必ず本体の水槽に戻らないと水槽はすぐに空になります。
開放系循環装置
水槽のような開放されたところに循環させる時に使用する循環装置です。

構造
自給式ポンプにより相手方の水を装置内に引っ張って温度調節します。
冷却水循環装置の別名
冷却水循環装置は、別名「チラー」・「冷却循環冷却器」といった言い方も一般的に浸透しています。
揚程とは
ポンプ運転によって生じる圧力を水の高さで示したもので、単位は「m」です。ポンプの能力を表すものでもあります。
エバポレーター(蒸発器)とは
実験室での試料を容器に仕込んで、濃縮処理する装置です。
- 必要な冷却量(kcal/h)を確認してください。
- 循環用ポンプの能力(揚程)(m)を確認してください。
- 温度の調節精度(±0°C)を確認してください。
ココミテvol.2より転載