シクネスゲージの用途と使用方法
2面の間にあるすき間の寸法を測定するための工具です。
特長
- すきまゲージの一枚一枚をリーフといいます。このリーフの厚さ精度のランクにより、JIS規格精度品と一般品とに分かれ、JIS規格品の厚さ精度の許容範囲は、一般品に比べ1/2~1/3程度と精度が厳しく、時代の要求に合った厳密なものとなっています。
- 厚さの精度は、それぞれリーフ毎の厚さにより異なります。できるだけ、2枚を重ねたりせず、単体1枚で使用することをおすすめします。(重ねるほどに精度は悪くなります。)
- リーフは先端の形状により2種類あります。
用途例
- 機械などを設置する際の機械と設置ベースの間のすき間測定に。
- モーターやエンジンの作動部分と静止部分の間のすき間測定に。
- 各種ドアや蓋と本体間のすき間測定に。
使用方法
リーフはすき間に対して水平に挿入します。入らなかった場合は無理に挿入せず、リーフの厚みを減らします。逆に容易に入り過ぎるようであればリーフの厚みを増やします。
メンテナンス方法
使用の際は、鹿皮などで表面をきれいに拭き取り、使用後は防錆粉や測定工具用の油を充分に塗布しサビの発生に注意することが重要です。
すきまゲージの規格
■JIS規格のリーフの精度 (単位:mm)
厚さの寸法区分 | 厚さの寸法許容差 | 幅の反りの許容差 |
---|---|---|
0.01以上 0.06以下 | ±0.003 | - |
0.06を越え0.10以下 | ±0.004 | - |
0.10を越え0.35以下 | ±0.005 | - |
0.35を越え0.65以下 | ±0.008 | 0.004 |
0.65を越え3.00以下 | ±0.010 | 0.005 |
備考:この表の値は20°Cにおけるものとします。
注意事項
使用する前に清掃・点検をし、表面に汚れやサビ、傷がないことを確認してください。リーフの表面、すなわち測定面の異常は誤差の原因になります。
使用する前に清掃・点検をし、表面に汚れやサビ、傷がないことを確認してください。リーフの表面、すなわち測定面の異常は誤差の原因になります。
- 長さ(mm)を確認してください。(リーフ幅は12.7mmがスタンダードです。)
- すき間にあった測定範囲(厚さの組み合わせ)(mm)を確認してください。
ココミテvol.2より転載