ユニファイねじは、メートルねじがミリメートルで長さを表したのに対して、インチで長さを表したねじです（図1）。 ねじ全体では圧倒的にメートルねじの方が多いのですが、国（アメリカ、カナダ、イギリスなど）によって、業界（航空業界など）によってはユニファイねじが用いられていることもあるため、JISにおいてもユニファイねじの規格があります。 ここで1インチとは25.4mmのことであり、ユニファイねじではねじのピッチを1インチあたりの山数で表します。ユニファイねじには並目ねじのUNCと細目ねじのUNFとがあります（図2）。その呼びには、No.1～No.12という表記と1/4、3/8、1/2という分数表記があります。JISではインチをミリメートルに換算した数値が表記されています。

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たとえば、ねじの呼びがNo.10で1インチあたりのねじ山数が24のユニファイ並目ねじのピッチは1.0583mm、おねじの外径は4.826mmです。ちなみにメートルねじではM6のピッチが1.0であるため、このユニファイねじはこれよりわずかに大きなピッチになります。 また、3/8のユニファイ並目ねじのねじ山数は16であり、そのピッチは1.5875mm、外径は9.525mmです。 ちなみにメートルねじではM10のピッチが1.5であるため、このユニファイねじはこれとピッチが近い値になります。インチねじとユニファイねじをきちんと区別して使用している場合には問題ないのですが、何かのねじが外れてしまい、 これと同じ寸法のねじがほしいというような場合に、外形を測定したときに中途半端な値になってしまったときなどには、ユニファイねじの可能性もあるということを頭に入れておくとよいでしょう。なお、メートルねじもユニファイねじもねじ山の角度は60度と共通です。

なお、ユニファイねじに寸法は、3/8 や1/4 、1/2のように表記されますが、これは1インチの3/8 や1/4 、1/2という意味です。これは本来、1インチを1/8ずつ、1/8、2/8、3/8～7/8、8/8としたもののうち、約分できるものを約分したものです。 これは、尺貫法の呼称の名残で1/8を1分（いちぶ）、3/8を3分（さんぶ）と呼ぶこともあります。ただし、このとき1/4は2/8であるため2分（にぶ）、1/2＝4/8であるため4分（よんぶ）というので注意が必要です。

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